2013年7月

7月28日放送「おひさまみたいに」

作 者:スーザン・マリー・スワンソン 文
マーガレット・カドス=アーヴィン 絵
ふしみ みさを 訳
出版社:ほるぷ出版

ひまわりさん、あなたは だれよりも せがたかくて、かがやいていた――。
少女は、ひまわりを丁寧に育てながら、その魅力を自分のかわりに優しく力強く語りかけます。
小さなたねから育ち、やがて宝物をぎゅっとにぎりしめた両手のようなつぼみをつけ、真夏の太陽に向かって、金色に輝く大きな花を咲かせる…。
アメリカで毎年、優秀な1作品にのみ贈られるコールデコット賞作家が、やさしい言葉づかいでえがく、あたたかい読後感の絵本。
朗読:
篠原 恵美(81プロデュース)

7月21日放送「長ぐつをはいたネコ」

作 者:シャルル・ペロー 原作
石津ちひろ 抄訳
田中清代 絵
出版社:ブロンズ新社

ヨーロッパに伝わる民話。1697年に出版されたシャルル・ペローの名作を、絵本作家・石津ちひろと田中清代がコラボレーションした作品。
まずしい粉屋が死んだとき、末っ子がもらったものは、1ぴきのネコだけ。がっかりしているとネコは言いました。
「わたしに、じょうぶなふくろと長ぐつさえ用意していただければ、それでじゅうぶん。すべてがきっとうまくいきますって」と…。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

7月14日放送「かえるのじいさまとあめんぼおはな」

作 者:深山さくら 作
松成真理子 絵
出版社:教育画劇

ひろすけ童話賞受賞作品。あめんぼの夫婦を"思わず"飲みこんでしまったかえるのじいさま。食べるつもりはなかったのだが、動いているものをみると思わず舌が伸びてしまうのだ。そこに、両親をじいさまに食べられたあめんぼのおはなが現れる。「最後に父さん、母さんに会わせて下さいな」とかえるの口中をのぞくおはなと、おはなを飲み込まないように必死にたえるかえるのじいさまが切なく、そして微笑ましい。ふたりの出会ったたんぼに、今、美しい雨の花が咲く…。 朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

7月7日放送「きつねのたなばたさま」

作 者:正岡慧子 文
松永禎郎 絵
出版社:世界文化社

きつねの子どもの夢はいつもおかあさんの夢。ささの葉に願いを書いたきれいな色紙をかざっている人間の親子を見たきつねの子は、自分もお願いをしてみることにしました。
字が書けないこぎつねが短冊の変わりに、願いを託したものとは…。
七夕のお話に親子の絆、そして、多くの子供達がこの子ぎつねのように、淋しさや挫折をのりこえて自立の道を歩んでくれますようにとの願いを込めて描かれたちょっぴり切なくも温かい物語です。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

2013年6月