てきてくれるかなぁ」 「あ、この畳ね、自分で敷いたの」 やにわに床がとんとん鳴って、慌てて顔を上げる。 「ほとんど手作り。昔、溶接工だったからなあ」 ―それも、あれも? 破られた沈黙は、皿と共に流し台へ運ばれる。 ―これも、どれも。 玄関を開けると、銀色