る老夫婦・3人の子ども達・戦死した次男の嫁はもとより、老夫婦の隣家のおばさんから長女の連れ合い、長男の嫁や孫、尾道の医者に至る全ての出演者とト書き・ナレーションまでを1人で演じ、その場面、場面に松本峰明さんのジャズピ
つめる嫁の悲しみも観客の心の中にその像が結ばれていくようでした。最後に妻に先立たれた老父が一人残された尾道の部屋に孤独が忍び寄る場面では夕暮れが迫るかのように明かりが落ち、観客はその余韻に浸りながら舞台に
、頷いたり驚いたり。会場内は次第に「東京物語」の時代へ導かれていきました。 終戦から8年経った昭和28年夏。瀬戸内の尾道に暮らす、古希を迎えた周吉と妻とみの老夫婦は、東京で離れて暮らす子ども達を訪ねる旅に出ます。久しぶり