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千葉県成田市でオトナ出前講座「命を守る!災害情報の正しい受け止め方」を開催しました。

投稿日:2014年03月25日 10:43

オトナ出前講座ロゴ

3月14日(金) 千葉県成田市役所で『オトナ出前講座』を開催。
生涯大学院の方や市内の高校生ら約190人が参加しました。

東日本大震災から3年、亡くなられた方へ1分間の黙とうが捧げられ、講座が始まりました。

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今回のテーマは「報道番組ができるまで~命を守る!災害情報の正しい受け止め方~」

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講師は、共同通信社からテレビ朝日に移り、現在、災害報道担当部長の久慈省平(くじ しょうへい)。

3.11以降、災害情報はどのように変わったのか、緊急時、情報をどのように受け止めどう行動したらよいかなど、命を守るための災害報道最前線について熱く語りました。

 

 

 

◆ 災害報道とは‥テレビと新聞の違い

災害防災報道はテレビ局の義務。

「新聞とテレビの違い」について、メモ新聞は「事実についての検証を行いそれが歴史の記録として残っていく。」それに対し、TVテレビは「速報性が求められ、緊急時は、放送法108条で災害の発生を予防しその被害を軽減するための放送が義務づけられている。地震や津波など想定外の緊急事態が起きた時、考えこんでいては命は救えない。被害を少しでも軽減するため、ルール通りに行動することが肝要」だと話しました。

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 ◆ 災害対応について

テレビ朝日の災害対応について、

  1. 速報スーパー:震度3以上で表示、震度4以上はチャイムが鳴る
  2. 緊急地震速報:地震発生後、間もなく揺れが来る!という速報
  3. 地震津波情報
  4. マスターカット:東京では震度5強以上で緊急放送が始まる
  5. ANN特番:系列局一斉放送

災害時の対応について順を追って詳しく説明しました。

津波の到達・高さ予測」では誤解を避けるため、巨大地震のときは津波の高さの表現を去年3月から「巨大、高い」などに変更したこと、さらに沖合津波観測情報がでたら、すでに遠くで津波が観測され、高さを増しながら近づいてくるので、特に注意し覚えて欲しいと伝えました。

 

◆ 3.11当日の報道

ここで、3.11当日の報道特番の様子が紹介されました。
地震発生から8分後の14時54分。マスターカット、緊急ニュースが伝えられ、特番が始まりました。その様子、系列各局からの映像が流されると参加者は、引き込まれるように画面を見つめ、息をのんでいました。

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◆ 災害情報の受け止め方

去年8月から運用が始まった「気象庁最後の切り札」といわれる「特別警報」について詳しく説明しました。
これは数十年に一度、これまで経験したことのない規模を想定し、地方気象台が市町村単位で指定し都道府県別に発表するもので、気象庁は、発表されたら「直ちに命を守る行動をと呼びかけています。
テレビ朝日では、個々人の状況により動かないことが良い場合もあるので、コメントをさらにわかりやすくし「~直ちに身の安全を図ってください。としていることを伝えました。

久慈講師は「特別警報の種類と基準」「いつ出されるのか」「とるべき行動の例」など詳しく説明。
地域によって数値の基準に違いがあること、たとえば北海道や九州の土壌は、水を多く含むことができるけれど、千葉県や伊豆大島の土壌は保水力が少ないこと、雨について特に注意したのはゲリラ豪雨で「1時間に50ミリ」と言ったら危険であり、充分に注意するよう強調しました。

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◆緊急災害にどう備えるか

最後に緊急災害にどう備えるか・・・

  1. 自然災害を知る
  2. 災害情報とその意味を知る
  3.  避難場所を知る
  4.  防災グッズを準備する

の4つを挙げ、ケースバイケース「自分の身は自分で守る」、最終的に自分の地域環境を知っているのは自分であり、情報を正しく判断し自分で行動することが重要だとアドバイスしました。

また、参加者からは「竜巻情報」についての質問が。

久慈講師は「竜巻は気圧の変化によって生まれ9月に多い。『竜巻注意情報』が出されても発生の確率は実は5%程度で、この情報は1時間後には消滅してしまう。竜巻が一つ起きると、続いて起きる確率は約8割と高い。今は、『発生の恐れがある』という表現だが、気象庁は今年9月をめどに、確認情報が寄せられたら『発生したとみられます』という表現も追加する予定です」と答えました。

このほか緊急地震速報が出たら、運転中の車はどうしたらよいのか。放送局の倫理についてなどの質問がよせられました。

 

< 参加者の感想 >

  • 災害情報を迅速・的確に伝えることの重要性を改めて認識できた。(60代男性)
  • 「自分の身は自分で守る」、自分の頭で考え行動することの重要性を痛感した。(50代男性)
  • 災害は突然訪れ、明日がないこともあるとTVが懸命に教えてくれていることを知った。テレビはほとんど見ないが、報道については見てみようと感じた。(60代男性)
  • 「特別警報」は気象庁の最後の切り札。注意報、警報で身を守る行動をとろうと思う。(60代女性)
  • 自分の住む地域は安全と思ったが、実はそうではないことに気付いた。災害情報を正しく見極めていきたい。(70代女性)
  • 情報の発信者と、受け手のとらえ方が同じでないと混乱が起きる。情報の扱いは難しいと感じた。(高校生、女性)
  • 「沖合津波観測情報」、もしものため知ることができて良かった。(40代女性)

参加者は、これまで知らなかった多くの災害情報のことばの正しい意味を知り、緊急時にどう行動したらよいのか改めて考えるきっかけになったようでしたクローバー

 zentai

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