2009年05月03日 09:30

 ドイツの南西放送交響楽団との演奏旅行も無事に終わりました。ついこの前まで日本でご一緒し、題名にも出演してくださった、フルートのペーター=ルーカス・グラーフさんがスイスから演奏会を聴きに来てくれたり、ヴァイオリン奏者の樫本大進君が楽屋に現れたりと、フライブルグには知り合いが全然いないと思っていたのに、僕が来るのを、いろんな人が待っていてくれて歓迎してくれました。大進の家で朝までお酒を飲んだり、フライブルグに美味しい日本レストランがあって、本当に良い意味で、期待してなかった楽しい毎日でした!オケには一人だけ日本人奏者がいらっしゃるのですが、彼女とも実は二十年近いお付き合いだったりと、人との縁って本当に面白いですね。オケの印象は、とにかくとても感じの良いオーケストラで、特にここのスタッフが、とてもしっかりしていて素晴らしいのです。そしてなんと、このオケのステージマネージャーは真之助という日本人で、彼はドイツのオーケストラのステージマネージャーになりたい一心で、日本でのサラリーマン生活を捨てて、何のつてもなくベルリン・ドイツ交響曲楽団に頼みこんでステージマネージャーの仕事をドイツで学んできたのです。その当時にベルリン・ドイツ響に客演指揮者として現れたのが僕なのです。もう数年の付き合いになり、一緒に演奏旅行に行ったりと、ベルリンのオケではすでに一杯思い出があるのですが、その見習い期間を終えて、次に彼が就職したオケが、ここフライブルグの南西放送響で、僕らは再会を果たしたわけです。ドイツに楽器を学びにくる日本人は山ほどいますが、こうしてスタッフを目指す、根っからのオケマンになろうという若者にフライブルグで再会し、次はお互いが目指す、ベルリンフィルで会おう!と言って別れたのでした。

 

さて今回の放送はバッハの特集でしたが、先週引き続いて巨匠ミッキーこと井上道義さんの登場です。僕とミッキーはそれこそ長いお付き合いで、もう二十年を越えます。元々僕はミッキーの副指揮者をさせてもらっていました。指揮を専門に勉強していない僕なのに、凄く可愛いがって下さり、僕の東京デビュー公演もミッキーの手によって実現しました。久しぶりに会ったマエストロ、優雅さも、面白さも、数倍パワーアップ!しかし、このブランデンブルグの指揮は、間違いなく伝説としていつまでも語られることでしょう!

視聴者からのコメント
2009年05月05日 16:40
Miyabi

毎週日曜の朝は大好きな佐渡さんの題名のない音楽会で脳が活性化していますが、今回はより一層活性化しました。
以前、ある音楽評論家の方が、「ロックの作曲家もバッハを参考にしたと思われる曲を書いている。バッハは決して古い音楽なんかじゃない」と言われていましたが、今回の放送を聴いて改めて実感できました。
マーティさんは、最近までテレビの英会話番組で拝見していましたが、そんな偉大なギタリストとは知らず、日本語の上手い外国人という印象だったので、ギターの上手さにも驚きました。
そして、何と言っても井上さんのパフォーマンスに「ぶらぼー!」です。

2009年05月04日 19:16
サドラー2号

ピアノを習っていた頃、師匠から「バッハが向いてる」と言われてバッハの曲をいろいろ練習しました。そのせいかどうか、今でもバッハがとても好きです。佐渡さん指揮のバッハも何度か聴いて大好きなんですが、今日の井上さんには参りました!さすがですね~。それからマーティはTVでしゃべってるのを見ることが多いので演奏をまともに聴いたのは初めてだったのですが、「伝説のギタリスト」の名にふさわしい素晴らしい演奏でした。いや、面白い盛りだくさんの回でした。たぶん編集でカットされたでしょうが、ご出演の皆さん、さぞかし話が尽きなかったでしょうねえ~。

2009年05月03日 12:39
☆☆☆

とにかくスゲーの一言。
朝から脳が活性しました。

2009年05月03日 10:18
まゆまゆ

マーティとオケの融合、すごいです!
体がかってにリズムに乗って揺れてくる感覚を初めて感じました。
井上さんやオーケストラの発するオーラで、画面に釘付けでした。もっと聞きたいです~。

2009年05月03日 10:14
小池愛子

バッハとロック=バ・ロック ね、バッハ、ハ、ハッハ。素晴らしい。私の古くなった脳が、とっても喜んじゃっています。命が終わるまで脳が柔らかくありますように願いながら、毎回楽しみにしています

2009年05月03日 10:02
おばさん視聴者

メガデスのライブにもかつては行った
メタルファンで且つ20年来の井上道義さんファンの私は、今日のコラボはとても興味深く見せていただきました。
マーティはメタルのギタリストでも結構真面目な方だから、道義さんとの競演に一番面食らってたのでは??と、TV画面のこちらでニヤニヤして見てしまいました。 とても面白い企画でした。 第2弾もお願いします! 

2009年05月03日 09:52
emiemi

 バッハは、なんだか「日本昔話」みたい。懐かしくもあり、語り手によって印象も変わるし、ストーリーも様々。その中でも、私は無伴奏フルート曲BW1031が好き。この曲を演奏すれば、私の脳も喜ぶのでしょうね。 ゲストの高木綾子さんは、只今ご懐妊中。ステキな胎教に、赤ちゃんも大喜びでしょうね。

2009年05月03日 09:50
しのママ

大好きなバッハ、そして尊敬する茂木さんのお話、若かりしころの井上マエストロを彷彿させる(子どもの頃観てました)今もうーんと素敵なミッキーマエストロ。脳大興奮!!幸せな1週間を過ごせます!!

2009年05月03日 09:40
リスナー2

今拝見したところですが、びっくりしました。OEKのメンバー全員が立ち上がって、チェロまでかかえ上げてバッハを演奏するなんて前代未聞です。でもとっても楽しかった。

2009年05月03日 09:30
げ@一介のリスナー

ふだんは20世紀以降の音楽ばかり好んで聴いていて、バッハと言えば「ブラジル風のバッハ」を瞬時に連想する私ですが、最近は年齢のせいか大バッハの見通しの良い音楽が沁みます。
でもしかし、エレキギターとオーケストラの合奏、イケてましたね。「バッハ丸出し」マエストロ井上さんGJ。今朝は大脳大歓喜でした。