過去の放送

2018年11月3日放送 「くるみ」

『上品な甘味とコクがある木の実
 国産“信濃くるみ”』

ロケ地:長野県東御市

長野県の東側に位置する東御市を訪ねた2人は、くるみ栽培の“匠”、花岡澄雄さん(71歳)に出会う。花岡さんが育てているのは、ほのかな甘味と上品なコクがある“信濃くるみ”。もともと東御市は“くるみの里”として知られていたが、いつしかくるみ栽培はすたれていき、花岡さんはそんなくるみを広めるため“日本くるみ会議”を立ち上げ、会のメンバーと共に信濃くるみの栽培に当たっているという。さっそくくるみ農場を見学した2人は、竹竿で幹を叩いて落とす収穫作業にビックリする。世界有数のくるみの産地であるアメリカでは“ツリーシェイカー”という機械で木の幹を揺すって実を落とす。
収穫のお手伝いに乗り出した2人は重労働に驚きながらも、収穫したての実を生で食べてみて、そのクリーミーな味わいに感動する。

そんな信濃くるみを使った郷土料理“くるみおはぎ”をご馳走になった2人は、上品な甘さを絶賛。さらに、信濃くるみ復興に向けておよそ20年前から取り組んできた、花岡さんたちの奮闘に胸を打たれる。
花岡さんをはじめ会のメンバーのために、今注目のパン職人である伊原氏が、松戸市にある自分の店から新釜を運び込んで、パンを焼くことに!
伊原さんは今までにないくるみパンに挑戦するというが、いったいどんなパンが出来上がるのか…!?そのくるみパンのおいしさの秘密とは…!?

今回のシェフ・レポーター

伊原靖友(「ツオップ」オーナーシェフ)
芳本美代子(女優)

地元の匠

花岡澄雄さん

地元の店

「御菓子処 花岡」

今回登場した料理

くるみおはぎ(雷電くるみの里)

東御ボイゲル

くるみワインパン

全粒粉パンくるみサラミのせ

ヌスショコラーデ

みそパン

『くるみ』

信濃くるみのおいしさを生む「自然乾燥」

多くの産地のくるみは、温風をあてて短時間で乾燥させる“温風乾燥”で仕上げるが、信濃くるみは低温でじっくり水分を飛ばす“自然乾燥”、つまり昔ながらの“天日干し”で乾燥させている。くるみに含まれるオメガ3脂肪酸は熱に弱く、酸化してしまうが、低温で乾燥させることで風味を損なわず、まさに“生きたくるみ”を作り出すことができる。
高温で加熱しないので、くるみは生きたまま、くるみ本来の風味を保つことができる。