過去の放送

2018年10月20日放送 「越前がれい」

『越前の海の幸 越前がれい』
ロケ地:福井県越前町

今回は、福井のブランド魚“越前がれい”のおいしさの秘密を求めて、伝説の食通・北大路魯山人の精神を受け継ぐ和食の“匠”、笹岡隆次さんと浅香唯が福井・越前町へ。笹岡さんが、越前がれいを絶品の煮付けに仕上げる。

2人が出会ったのは、底びき網漁師の川?正紀(かわさき・まさのり)さん。越前漁協によると、“越前がれい”とよばれるのは地元産のアカガレイの中でも生きたまま水揚げされ、400g以上のものだけ。
アカガレイは鮮度が落ちやすく、かつては“刺身は地元でしか食べられない”といわれていたが、生きたまま水揚げして“神経締め”を行い、鮮度を保ったまま全国に届けられるようにしたのが、越前がれいなのだという。抜群の歯ごたえと口に広がる甘味が特徴で、料亭などに直接出荷されることも多い、高級魚だ。
番組では、川?さんの底びき網漁に密着取材。長さ70メートルの巨大な網をひいて、海底の魚を狙う川﨑さん。海の幸の宝庫、越前沖の日本海で深夜2時から夜の9時まで続けて漁に挑むが、はたして越前がれいは揚がるのか…!?

そんな川?さん夫婦が結婚したのは、今から35年前。当時は多額の借金を抱え、苦労してきたという。家族の話を聞いた笹岡さんは、川?家にお邪魔して川?さんファミリーのために、肉厚で身がプリプリに張っている越前がれいを定番の“煮付け”に仕上げる。笹岡さんが、越前がれいのおいしさを引き立てるために加えた、ひと工夫とは…!?

今回のシェフ・レポーター

浅香唯(歌手・タレント)
笹岡隆次(「恵比寿 笹岡」主人)

地元の匠

?正紀さん

今回登場した料理

越前がれいの刺身

越前がれいの煮付け

『かれい』

笹岡流!ふっくら仕上げたかれいの煮付け
おいしさの秘密とは?

「魚を煮るとき、梅干しをいれるといい」って、よく言われますが・・
魚の臭みを消すだけでなく、梅干しに含まれるクエン酸が、
コラーゲンを溶かして、ゼラチン化させ・・
身をふっくら仕上げる効果もあるんです。
ただし、今回笹岡さんが狙ったのは、もう一つの別の効果でした。

笹岡「越前がれいの甘味がより引き立つように梅干しを入れます」

酸味には、甘味を引き立てる効果があります。
砂糖少なめのタレと、梅干しの酸味で越前がれいの甘味を引き立てる・・
そんな和食の技がありました。