過去の放送
2018年8月18日放送 「わさび」
「御殿場わさび」』
ロケ地:静岡県御殿場市
2人が訪ねたのは、わさび作りの“匠”、勝又孝道さん。わさび作りと聞くと、山の中で行っているイメージがあるが、勝又さんいわく、御殿場は伊豆と違って傾斜地がなく、近くに湧水もあるため 、山の中にあまりわさび田はないという。 勝又さんのわさび田も自宅から歩いて1分の場所にあり、およそ2万本のわさびを作っている。
御殿場わさびは作り方も独特で、水の流れが強いため苗が流されないよう、わさびの間に石が並べられている。石でおさえることにより、わさびは横に伸びて、全体が水に浸ったまま育つ。全体が水に浸かると、根が長く伸び栄養を多く吸収できるため、大きく、おいしく育つのだという。また富士山の伏流水に含まれている、わさびをおいしくする成分とは…!?
御殿場わさびは、わさびの中でも最高級といわれ、前田親方がいつも使っている“真妻わさび”の一種。だが、前田親方も収穫したてを味わうのは初めて! とれたてのわさびを口にした2人は「うまい!」「辛さに深みがある!」と絶賛。その後、勝又さんの自宅で、わさびの根をみそ漬けにした“わさび味噌”をご馳走になり、大喜びする。
勝又さんは、わさび農家の3代目。恵まれた環境のおかげで、おいしいわさびが育つ御殿場だが 、勝又さんのように湧水をふんだんに使うことのできる農家は限られており、農家自体が十数軒しかない。そんな勝又さんの今の願いは、高校生になる息子の大 (まさる)さんが家業を継いでくれることだと明かす。
そこで、前田親方が勝又さんの作った御殿場わさびがどれほどおいしいか、江戸前寿司で大さんに伝えようと決意! 御殿場の寿司店を借りて、勝又さん親子や、わさび農家仲間を招待する。はたして前田親方が最高のわさびで握る、最高の寿司とは…!? そして、親方がわさびにいちばん合うと断言するネタとは…!?
- 今回のシェフ・レポーター
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前田康衛(「築地青空三代目」総親方)
(タレント)
- 地元の匠
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勝又孝道さん
- 地元の店
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鮨くうかい
- 今回登場した料理
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マゴチの握り
金目鯛 昆布〆の握り
伊勢エビの握り
バフンウニの握り
シンコ酢〆の握り
本マグロの鉄火丼
『わさび』
- 「御殿場わさび」のおいしさの秘密
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湧き水の温度は、年間を通して13〜14℃。
どんなに暑い日でも、わさびに最適な水温が保たれているんです。
それでもよく育つのが富士山の伏流水のすごさ。
わさびをおいしくする養分がたっぷり溶け込んでいる。
硫黄成分がわさびの辛味や、さわやかな香りを強め、マグネシウムイオンの働きで緑色が濃くなり、ホウ素によって実が締まりおろしたとき粘りが強くなると言われている。
富士山の伏流水が御殿場わさびの美味しさを生み出しているんです。 - 前田親方のわさびの使い方
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わさびと相性抜群のマグロですが、赤身とトロでわさびの効き方が違うんです。
マグロの脂肪は、わさびの辛味成分・アリルイソチオシアネートをマスクして、辛味を弱めます。
赤身・中トロ・大トロと脂がのるほどわさびの量を増やして握るそうです。