過去の放送

2017年10月28日放送 「茨城県 栗」

『秋を知らせる栗』
ロケ地:茨城県かすみがうら市

今回注目する食材は、茨城県かすみがうら市産の栗。極上の栗を求めて、和菓子界の重鎮・佐々木勝さんと宇梶剛士さんが、現地を訪問。佐々木さんが“かすみがうらの秋”をイメージした、栗の和菓子を披露する。

2人が訪ねたのは、栗栽培の“匠”、福田秀世さん(70歳)。福田さんは東京ドームおよそ1.5個分の広さの農園で、栗をはじめ、さまざまな果物を作っているほか、栗拾いやブドウ狩りができる観光農園も営んでいる。
2人は、さっそく収穫をお手伝い。栗の実は熟すと自然に実が落ちるため、栗の収穫は落ちたものを拾うのが原則だという。栗は日光を浴びると、水分が蒸発して実がどんどん痩せてしまうため、福田さんは毎朝6時から収穫に励んでいるという。
さらに、収穫した栗は50度の湯につけるという。そうすることで、栗の実に含まれる苦味や渋味の元となる成分が灰汁として抜け、栗本来のおいしさを引き立たせている。
その後、洗った栗は朝まで乾かし、大きさ別にわけて1カ月ほど低温で貯蔵。さらに糖度が増して甘くなるのを待つという。
2人は、焼き栗専用の圧力釜を使って1カ月間かけて出来上がった栗を“焼き栗”にしてもらい、その甘さとホクホク感に感動! さらに、福田さんの息子の妻・美保さんが作った“栗おこわのおにぎり”と“渋皮揚げ”をご馳走になって大満足。佐々木さんがついついプロ意識を発揮し、美保さんにアドバイスを送る場面も…。

400年以上の歴史を持つ農家・福田さん一家に和菓子でお礼をしたいと考えた佐々木さんは、“かすみがうらの秋”をテーマに5種類の栗の和菓子を作ることに。日本を代表する和菓子の“匠”・佐々木さんはいったいどんな和菓子を作り出すのか…!? そして、栗の風味・甘味を最大限引き出す匠の技とは…!?

今回のシェフ・レポーター

宇梶剛士(俳優)
佐々木勝(『菓匠 京山』主人)


地元の匠

福田秀世さん

地元の店

「福田グリーン農園」
住所:茨城県かすみがうら市下佐谷777
TEL:0299-59-3251



今回登場した料理

福田美保さん
「栗おこわのおにぎり」
「栗の渋皮揚げ」

佐々木シェフ
「かすみがうらの秋」

『栗』

栗の風味を最大限に引き出す!和菓子の匠の技

和菓子の匠・佐々木さんが感心したのは、匠の焼き栗でした。
でも、焼き栗はご家庭で誰でもできるものではないですよね?
佐々木さんに、焼き栗に負けない、甘味と食感を引き出す技を教えてもらいました。

<蒸し栗の作り方>
・土鍋でお湯を沸かす
・蒸し目皿をしき、栗をのせ、蓋をして1分ほど火にかける
・いったん火をとめ、10分ほど蒸らす
・再び火をつけ、中火で50分ほど蒸す