過去の放送

2017年8月19日放送 「北海道 ミズダコ」

『夏の北海道の巨大ミズダコで作る世界一パエリア』
ロケ地:北海道留萌郡&留萌市

今回注目するのは、北海道産のミズダコ。そのおいしさの秘密を求めて、本場・スペインのパエリア国際大会で何度も優勝した経験を持つスペイン料理シェフ・葉山馨一さんと俳優の中尾明慶さんが現地へ。なんと中尾さんが釣ったミズダコを使って、葉山シェフが絶品パエリアを作り上げる。

2人がやって来たのは、北海道留萌の臼谷漁港。留萌はホタテやウニなど海の幸の宝庫として知られているが、ミズダコの名産地でもあるという。漁港近くの店でゆでたてのミズダコを試食させてもらった2人は「食感が違う!」と、そのおいしさにビックリする。実は、ミズダコは大味といわれがちだが、火を通してもやわらかいためパエリアにはピッタリな食材だという。

中尾さんは、その伝統漁法にチャレンジ! なんと、9キロのミズダコを釣り上げて大興奮して…!? 漁を終えた後は、妻の康子さんお手製のおにぎりとタコの唐揚げをご馳走になった2人は「おいしい!」「食感がいい」と大満足する。

二人三脚でタコ漁に取り組む黒澤さん夫婦に感謝の思いを込め、葉山シェフが留萌の食材を使ってパエリアを作ることに。使うのは、なんと中尾さんが釣ったミズダコ。シェフは大なべを使って30人前のパエリアを一気に港で調理するが、いったいどんなパエリアが出来上がるのか…!?

このほか、葉山シェフは自宅で手軽に作れるタコのパエリアのレシピも伝授! さらに、生物学者の福岡伸一氏が科学的な視点からタコの頭のよさやタコを使ったパエリアのおいしさの秘密などをわかりやすく解説する。

今回のシェフ・レポーター

中尾明慶(俳優)
葉山馨一(『銀座エスペロ』総料理長)


地元の匠

ミズダコ漁の匠
黒澤勝彦さん



今回登場した料理

葉山シェフ
「タコのエスカベッチェ」

葉山シェフ
「北海道ミズダコのパエリア」

『ミズダコ』

ミズダコのパエリア おいしさの秘密 タコのうま味100%
葉山シェフのタコのパエリアがおいしい理由は…


福岡伸一
(生物学者、青山学院大学教授)

福岡「タウリンという、アミノ酸の親戚でもあり、うま味を持っていると同時にほのかな甘味もある成分が、タコにはたっぷり含まれているんです。」

葉山シェフはタコをゆでる時に、レモンと玉ねぎを入れ、臭みを消し、そのゆで汁も使いました。
魚介のブイヨンだけでなく、タコのうま味や甘味もたっぷりとお米に吸わせたのです。

葉山シェフ直伝
家庭で作れる!タコのパエリア

【材料】2人分
タコ 10切れ(100g)
イカ 60g
ピーマン 小1個
玉ねぎ(みじん切り) 大さじ2
ニンニク(みじん切り) 小さじ1
トマト(すりおろし) 大さじ1
米 120g
オリーブオイル 40cc
パプリカパウダー 小さじ1 1/2
サフラン 適量
塩 適量
タコのゆで汁 400cc
※タコのゆで汁は、水とあさりの水煮缶の汁(200cc+200cc)で代用可能です

【作り方】
(1)中火でオリーブオイルでタコとイカを炒めてから、玉ねぎとピーマンを入れる

(2)ニンニク・塩・パプリカパウダー・サフラン・トマトを加え、香りと味付けをし、煮詰める

(3)米は洗わずにそのまま加え、すきとおるまで炒める

(4)タコのゆで汁を入れ、沸騰するまでは強火で、その後は弱火にして約18分煮詰める
   ※とろみがついたら、かき混ぜないこと

(5)汁気がなくなり、米に火が通り、程よく焦げ目がついたら出来上がり
   お好みで、アサリなどトッピングしてください
   ※出来上がりが1cmほどの厚さになります
   (直径24〜26cmのテフロン加工のフライパンを使用しています)