過去の放送

2017年6月24日放送 「日光 山椒」

『緑のダイヤ“日光山椒”』
ロケ地:栃木県日光市

今回注目する食材は、栃木・日光産の山椒。その“辛み”と“香り”の秘密を求めて、米村昌泰シェフと渡辺徹さんが現地を訪問! “緑のダイヤ”といわれる極上の山椒を使って、米村シェフが最高の料理を披露する。

2人が日光で出会ったのは、山椒作りの“匠”、石澤寿恵子さん(81)。石澤さんは約3,600坪の畑で約600本の山椒の木をひとりで育てている。
山椒とひと口にいっても木の芽、花山椒、実山椒と時期によって食べる部分が異なるが、今は山椒の実の収穫最盛期。それを聞いた2人は、石澤さんの収穫を手伝うことに。
山椒の木には固いトゲがたくさん生えているが、石澤さんは実を傷つけないよう素手で収穫を行っているという。2人もトゲに気を付けながら素手で収穫に挑戦するが…!?

その後、とれたての実山椒を試食してみた2人。香り高く、ピリピリと舌がしびれるような辛みにビックリする。
収穫を終えた2人は、石澤さんの畑にある小屋で昼食をご馳走になる。
2人は「ピリピリ感がたまらない!」と大喜び。さらに、小屋にズラリと保管されている高級ワインの数々に驚く。
実は匠の石澤さん、30代でドイツワインの香りに魅せられ、ドイツ留学やワインの研究会に参加。40歳でドイツワインを楽しめるワインレストランを銀座に開店したのだ。閉店した後、地元の山椒の味が忘れられず、70歳にして山椒栽培をはじめたという。

そんな石澤さんのバイタリティーに感動した米村シェフが、最高の山椒料理を披露することに…! 素材にこだわった創作料理で高い評価を得ている米村シェフは、いったいどんな山椒料理を作り出すのか…!?

今回のシェフ・レポーター

渡辺徹(俳優)
米村昌泰(『レストランよねむら』オーナーシェフ)


地元の匠

石澤寿恵子さん

地元の店

「ファンベック・ナオト」
住所:栃木県日光市瀬川60-1
Lunch:11:30〜15:00(オーダーストップ13:30)
Dinner:17:30〜21:30(オーダーストップ19:30)
定休日:水曜日



今回登場した料理

石澤寿恵子さん
「芋団子」

米村昌泰シェフ
「豆乳のババロア」

米村昌泰シェフ
「アスパラとさやえんどうの山椒味噌和え」

米村昌泰シェフ
「稚鮎の甘酢和え」

米村昌泰シェフ
「ちりめん山椒ご飯」

『山椒』

山椒の辛味の秘密

山椒を食べると、舌が痺れるような辛さを感じますが、味覚がマヒしているわけでありません。

口から刺激が入ってくると、脳が味を受容する部分が大脳皮質味覚野がより強く活性化される。
山椒を食べると、脳の味を感じる部分が活性化して、甘いものはより甘く、うま味も塩味も強く感じるようになる。

米村シェフ直伝 ちりめん山椒の作り方

【材料】
実山椒…15g
じゃこ…150g
しょうゆ…40g
酒…150cc
みりん…10g

【作り方】
(1)酒・みりんを沸かし、アルコールを飛ばしたら、実山椒を加え約20秒加熱する
(2)煮汁を鍋に戻す
(3)しょうゆ・ちりめんじゃこを加え、水分が飛ぶまで煮詰める
(4)大徳寺納豆で独特の風味と色をつける(みそでも代用できます)
(5)実山椒を戻し軽く混ぜたら完成