過去の放送

2017年4月15日放送 「春野菜」

『富士山西麓 苦味を味わう春野菜』
ロケ地:静岡県富士宮市

今回注目する食材は、静岡・富士宮市産の春野菜。そのおいしさの秘密を求めて、中国料理の人気シェフ・五十嵐美幸さんと俳優の前川泰之さんが現地を訪問、野菜作りの“匠”と出会う。

富士宮市は、富士山の火山灰の土と水に恵まれており野菜作りに適した土地。今回2人が訪ねるのは富士宮市に移住して農業をはじめ、プロの料理人が認めるまでになった松木一浩さん(55)。松木さんは高校生の息子、耕人くんと共に親子で少量多品目栽培を行い、年間65種類の野菜を作っている。

その野菜をさっそく見せてもらうと…野菜本来の味、そして、見た目をも大事にする松木さんのこだわりがたくさん詰まっていて、2人は驚く。番組では、松木さんの春野菜のおいしさの秘密を科学的な視点から分析していく。

実は、松木さんの野菜の原点は、農業をはじめる前に勤めていたレストラン。松木さんはフレンチの巨匠、ジョエル・ロブションのレストランで、料理やサービスなどフロア全体を取り仕切る給仕長を務めていたのだ。そこで世界の料理に使われる食材と触れ、日本で自ら最高の野菜を作りたいと農業の道に進んだという。

松木さんは自ら作った野菜の料理を提供するレストランも経営しており、2人に用意してくれたのは“採れたて野菜のエチュベ(蒸し焼き)”。松木さんの畑で採れた野菜を塩とバターで蒸し焼きにしただけの一皿だが、野菜の味そのままを味わうことができ、2人は感動する。

そして今度は、五十嵐シェフが腕をふるう番。野菜をふんだんに料理に使うのがモットーの五十嵐シェフが作ったのは、“春野菜の油淋鶏”。春野菜をたっぷり食べられる技が秘められているというが、はたしてそのテクニックとは…!? また、五十嵐シェフは「冷しゃぶの春野菜ソース」の作り方も伝授してくれる。

今回のシェフ・レポーター

前川泰之(俳優)
五十嵐美幸(『中国料理 美虎』オーナーシェフ)


地元の匠

松木一浩さん


地元の店

「レストランビオス」
静岡県富士宮市大鹿窪939-1
※5月末よりリニューアルオープン予定のため現在休業中です


今回登場した料理

松木一浩さん
「採れたて野菜のエチュベ」

五十嵐シェフ
「春の畑の油淋鶏」

五十嵐シェフ
「冷しゃぶの春野菜ソース」

『春野菜』

春野菜がおいしい理由 キーワードは「目覚めの苦味」
日本では古くから「春の皿には苦味を盛れ」と言われ、
菜の花など、春野菜が食卓に並んできました。
野菜の苦味が、冬を越した体に刺激を与え
体を目覚めさせる理由は、春野菜に含まれる苦味成分。
抗酸化作用のあるポリフェノールや
新陳代謝を活発にするアルカロイドが
含まれているからなんです。
春野菜の苦味は「目覚めの苦味」。
おいしく感じるのは理由があったんです。
応用色々!五十嵐シェフの「冷しゃぶの春野菜ソース」
【作り方】※分量はお好みです
(1)水菜、カブ、葉物野菜等、お好みの野菜をみじん切りにする
(2)ボウルに入れ、塩を一つまみ振り、全体に回るようによく混ぜる
(3)そのまま半日ほどおいて完成

★酢とサラダ油とコショウを加えれば、冷しゃぶにぴったりのソースに!
★味噌を加えれば、ご飯のおともに!
★ゆず胡椒を加えれば、唐揚げにぴったりの具材に!