過去の放送

2017年3月4日放送 「炭」

『炭の王様 紀州備長炭』
ロケ地:和歌山県田辺市

今回注目するのは、世界一高価な炭といわれる“紀州備長炭”。
強い火力を誇る備長炭の秘密に迫るため、この道50年という焼き鳥の“匠”、猪股善人さんと東ちづるさんが、和歌山県田辺市を訪れる。

猪股さんは日本の文化でもある“YAKITORI”を世界に広めた、焼き鳥の名人。
絶妙の焼き加減で提供される炭焼き料理の数々は、世界中から
絶賛を受けている。
そんな焼き料理のスペシャリスト・猪股さんが惚れ込んでいるのが、“紀州備長炭”。田辺市は紀州備長炭発祥の地といわれ、江戸時代から炭作りが盛んに行われてきた。

2人が田辺市で出会ったのは、炭作りの匠・北山増男さん(64)。
増男さんは紀州備長炭の伝統的な製法を守り続ける炭焼き職人であり、和歌山県に11人しかいない、優れた技術を認定された“製炭士”のひとりでもある。
番組では、北山さんの炭作りの工程に密着。実は、炭焼きにはいくつもの作業があり、ひととおり工程が終わるまで10日間もかかるという。
2人は最後の工程“窯出し”見学。最高の紀州備長炭が完成する瞬間に立ち会う。
また、北山家ならではの、炭を使った軽食をご馳走になる。北山家では
増男さんがコンロで焼くのを嫌がるため、すべて備長炭を使っているという。

そしていよいよ焼き鳥の匠・猪股さんが、紀州備長炭を使って、紀州の食材を
焼くことに…! 地元の恵みをさまざま準備した猪股さん、はたしてどんな
炭焼き料理を作り上げるのか…!?
また、番組では、炭火を使った料理はなぜおいしいのか、その理由を科学的な
視点から分析する。

今回のシェフ・レポーター

東ちづる(女優)
猪股善人(『鳥よし』オーナーシェフ)


地元の匠

北山増男さん


地元の店

「備長炭焼 山ちゃん」
和歌山県田辺市湊1199-7
TEL:0739-24-1475


今回登場した料理

「紀州うめどりの焼鳥」

「山菜の焼きびたし」

「イトヨリの炙り刺身」

「焼き水炊き」

『紀州備長炭』

備長炭の火力の秘密
炭にはナラやクヌギから作る黒炭と
備長炭のような白炭の2種類があります。


どちらもほぼ炭素の塊だが、
黒炭の炭素はおよそ75%
一方、紀州備長炭はおよそ90%
紀州備長炭は、純度の高い炭素の塊。

備長炭の火力の秘密は、
「炭素の純度」が重要なのです。