過去の放送

2017年2月18日放送 「伊豆・稲取 金目鯛」

『伊豆・稲取 金目鯛のひな祭りのお重』
ロケ地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取

今回注目する食材は、静岡・伊豆稲取産の金目鯛。そのおいしさの秘密を求めて、日本を代表するホテル“パーク ハイアット 東京”の日本料理店“梢”で料理長を務める大江憲一郎シェフとつるの剛士が現地を訪れる。

“雛のつるし飾りまつり”で賑わう稲取にやって来た2人は、稲取漁港で金目鯛漁の匠・鈴木精(くわし)さんと出会う。
番組は、漁師歴43年という鈴木さんの漁に密着。早朝4時、鈴木さんは愛妻弁当を持って、たったひとりで出航。“たてなわ釣り”という漁法で、水深200メートルから600メートルの深さに棲む金目鯛を釣り上げる。

2人は鈴木さんが釣ってきた新鮮な金目鯛の刺身をご馳走になって、その脂ののり具合とうま味に感動。さらに、稲取の祝い料理でもある煮付けもいただき、大喜びする。

そして、いよいよ大江シェフが腕を振るう番! 稲取の金目鯛を食べてインスピレーションが閃いたという大江シェフは伝統のお祭り“雛のつるし飾りまつり”にちなんで“ひな祭り”をテーマに、金目鯛をはじめとする伊豆の海の幸を美しい手まり寿司に仕上げる。続いて金目鯛、黒ムツ、伊勢海老など豪華な焼き物を作り、2段の重箱に春らしく盛り付けた。

さっそく鈴木さんの3人の孫たちをよんで、一足早いひな祭りパーティーを開催! 世界中から訪れる多くのゲストを魅了し続けている日本料理の“匠”大江シェフの料理を、孫娘たちは喜んでくれるのか…!?

番組では、稲取の金目鯛のおいしさを“体脂肪率”という視点から分析。また、大江シェフ特製“金目鯛の白酒焼”に隠されたシェフの技も紹介する。
このほか、大江シェフは家庭でできる、簡単で美しい盛り付けのコツも伝授してくれる。

今回のシェフ・レポーター

つるの剛士(俳優・歌手)
大江憲一郎(『パーク ハイアット 東京 梢』料理長)


地元の匠

金目鯛の匠 鈴木精(くわし)さん


地元の店

「網元料理 徳造丸 本店」
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取798(稲取漁港沿)
TEL:0557-95-1688



今回登場した料理

鈴木さん
「稲取キンメの刺身」

鈴木さん
「尾頭付き 金目鯛煮付けの腹合わせ」

鈴木さん
「げんなり寿司」

大江憲一郎シェフ
べっ甲天目大鉢に盛り付けた「金目鯛の刺身」

大江憲一郎シェフ
「ひな祭りの二段重 蛤のお椀」

大江憲一郎シェフ
「一の重 手まり寿司」
 金目鯛 おぼろ
 金目鯛 松枝 いり玉
 やりいか 木の芽
 さば炙り のり
 鯵 桜葉 梅肉
 わらび 蚕豆 人参 蕪らのあられ

大江憲一郎シェフ
「二の重 焼物」
 金目鯛 白酒焼
 黒むつ照焼 木の芽
 伊勢海老 おにがら
 菜種 筍 蓮根

『金目鯛』

稲取 金目鯛 おいしさの秘密は“体脂肪率”

稲取の金目鯛は、どのくらい脂が乗っていると思いますか?
ヒラメは約2%、真鯛は5.8%と、白身魚の体脂肪率は低く、
一流アスリート並みです。
脂が乗っているといわれる一般的な金目鯛は、9%ほどなんですが…
稲取の金目鯛の体脂肪率を測定すると、16%もあるものもありました。稲取の金目鯛は、特に脂が乗っているのが特徴です。
それは、脂の乗ったハダカイワシなどをたっぷり食べているからなんです。
これが脂がたっぷり乗ったおいしい稲取キンメに繋がっているんです。

大江憲一郎料理長直伝 上品な盛り付けのコツ

“器は料理の着物”…美食家として名高い北大路魯山人の言葉を大切にする、大江料理長が手まり寿司の盛り付けを教えてくれました。

(1)同じ色が並ばないように市松模様に組む
(2)器の高さ(ふち)ギリギリの見えるか見えないかの高さに盛る
(3)器に対して料理を盛りつけない余白を3割以上残す

上品な盛り付けのポイントはこの3つ。和食以外にも、応用できます。