過去の放送

2017年2月11日放送 「能登の海の幸&加能ガニ」

『能登の海の幸で世界一パエリア』
ロケ地:石川県輪島市

今回は、石川県・能登の海の幸を求めて本場スペインのパエリア国際大会で多数の優勝経験を誇る葉山馨一シェフと、リオデジャネイロ五輪の競泳男子800メートルフリーリレーで銅メダルを獲得した松田丈志さん、田中律子さんが雪の能登半島・輪島を訪れる。
まず3人がやって来たのは、日本三大朝市のひとつ、“輪島の朝市”。その朝市で目玉として人気を集めているのが、松田さんも大好きだという、ズワイガニだ。オスのズワイガニは“加能ガニ”とよばれており、松葉ガニや越前ガニに並ぶブランドガニなのだという。

能登の海の幸を買い求めながら歩いていた3人は、朝市で干物を販売している梅本まゆみさんに出会う。彼女の夫こそが、カニ漁の“匠”である明さん(55歳)で、明さんは次男の洋介さん(23歳)と共に、漁が解禁となる11月から翌年3月まで加能ガニをメインに底引き漁を行っているという。

取材日はこの冬一番といわれる大雪のため漁には出られなかったが、3人は明さんのカニを見せてもらうことに。実は、輪島港では、それぞれの船主が海底と同じ温度に保った水槽を持っており、出荷するまでの間、そこでカニの鮮度を守っているという。
梅本さん親子がとったカニの中から、脚が折れてしまったがためにお値打ちになっているという“訳あり”の加能ガニを購入した3人。朝市通りまで戻り、誰でも無料で使用できる“炭火コーナー”で、豪快に焼いてもらう。加能ガニの炭火焼きを味わった3人は、ぷりぷりの食感に感動。さらに、塩だけでゆでた加能ガニもいただくと…その濃厚な甘味に葉山シェフも驚きを隠せない様子!

そんな加能ガニのおいしさに驚いた葉山シェフがいよいよ能登、輪島の食材で世界一のパエリアを作ることに…。シェフが持参したのは、約20人前を作ることのできる、直径60センチの巨大なパエリア鍋。もちろん使用するのは加能ガニをはじめとする、新鮮な輪島の食材だ。はたして、どんなパエリアが出来上がるのか…!? 世界一に輝いたシェフが、輪島の朝市で働く女性たちをパエリアでもてなすが、彼女たちの反応は…!?

番組では、葉山シェフ特製パエリアに秘められた、とっておきの技や、焼いてもゆでてもおいしい加能ガニの秘密を科学的な視点から解説していく。
さらに葉山シェフが、家庭で手軽に作ることのできる本格スペイン料理“マッシュルームのアヒージョ”のレシピも伝授してくれる。

今回のシェフ・レポーター

松田丈志(競泳元日本代表 五輪メダリスト)
田中律子(タレント・女優)
葉山馨一(『銀座エスペロ』総料理長)


地元の匠

加能ガニの匠 梅本明さん まゆみさん(奥様) 洋介さん(次男)


地元の店

「輪島朝市」
営業時間:午前8時〜正午
定休日:毎月第2・第4水曜日/1月1日〜3日

※梅本まゆみさんの「第八幸洋丸」で獲れた魚介類を売る店は朝市の番号でBN-12です

※炭火コーナーでは七輪、炭、割りばしやお皿を無料で貸し出しています
営業時間:午前8時30分〜11時30分



今回登場した料理

葉山シェフ
「ブリとポテトの煮込みスープ マルミタコ」

葉山シェフ
「能登の海の幸パエリア」

葉山シェフ
「マッシュルームのアヒージョ」

葉山シェフ(店舗)
「シーフードのパエリア」

『加能ガニ』

焼きガニとゆでガニ
おいしさの違いとは?

カニは、淡白なようで、グリシン・アラニンという甘味成分やうま味成分のグルタミン酸、苦味成分のアルギニンなど色々と含んでいます。
カニを焼くと、水分が蒸発して、うま味成分のグルタミン酸が凝縮され、香ばしい香りとともに、うま味が強くなります。
一方カニをゆでると、グルタミン酸の一部はゆで汁に溶け出してしまいますが、別のうま味成分・アデニル酸が増え、さらに、ゆで汁の塩分によって、うま味や甘味をより強く感じるようになるんです。
また、ゆでガニは水分が多く、肉汁が口の中で広がるので、おいしさを、存分に味わうことができるというわけです。

葉山シェフの簡単本格スペイン料理
オイルで煮込まない マッシュルームのアヒージョ

【材料】
マッシュルーム 大3個 (しいたけでも代用可)
塩 少々
生ハム 10g (ベーコンでも代用可)
ニンニク 2片
オリーブオイル 60cc
白ワイン 45cc
イタリアンパセリ 1枝

【作り方】
(1)フライパンにマッシュルームを入れ、傘の部分に焼き目をつけ塩をふる。
(2)みじん切りにしたニンニクと生ハムをひだの中に入れてオリーブオイル、白ワインをかけ、イタリアンパセリをのせます。
(3)蓋をして中火で約5分、蒸し焼きにすれば完成です。