過去の放送

2017年1月14日放送 「三浦大根」

『三浦大根で絶品おでん』
ロケ地:神奈川県三浦市

今回注目する食材は、神奈川・三浦半島産の“三浦大根”。そのおいしさの秘密を求めて、おでんの名店『こなから』の主人・中田利雄さんと真琴つばささんが現地を訪れる。

海に囲まれ、冬でも温暖な気候の三浦半島は、“三浦野菜”とよばれるブランド野菜の産地。三浦の冬の風物詩は、大根がまるでカーテンのように並ぶ“大根干し”。潮風にさらされ、冬の太陽をたっぷり浴びた大根は名物のたくあんになるという。
そんな大根のふるさと、三浦半島を訪れた2人は、三浦大根作りの“匠”・川島義徳(よしのり)さん一家を訪問する。川島家は200年以上前から三浦で大根を育てており、親子3代で大根を収穫しているという。

さっそく、三浦大根の畑を見せてもらった2人。太くて重い三浦大根を真琴が抜こうとすると、あえなく失敗。途中で折れてしまった。
だが、折れた大根を生のまま味見してみると、そのジューシーさにビックリ!
甘味も強いが、辛味や苦味もある三浦大根は、中田さんによるとだしと煮込むと苦味がうま味へと変わるという。

その後、川島家の定番メニュー“豚バラ三浦大根”をご馳走になった2人。味がよく染みて、しかも煮崩れしない三浦大根に感嘆の声をあげる。また、川島さんたちの大根作りにかける情熱と工夫に触れて、脱帽する。

そして今度は、いよいよ“おでんの匠”中田さんが、その腕を振るうことに。中田さんの店『こなから』は、練り物のほとんどが自家製というこだわり。そこで中田さんは三崎漁港近くの商店街で海の幸を仕入れ、川島さん一家を、東京・御茶ノ水にある “こなから本店”にご招待!
はたして中田さんが煮込んだ三浦大根の味は…!?

番組では、三浦大根が煮物に合う理由を科学的な側面から分析!
さらにおでんの匠・中田さんがおいしい大根の煮込み方も伝授してくれる。

今回のシェフ・レポーター

真琴つばさ(歌手・女優)
中田利雄(こなから 主人)

地元の匠

川島義徳さん(大根生産者)


今回登場した料理

川島恵美さん
「豚バラ三浦大根」

中田利雄さん
「三浦大根のおでん」

中田利雄さん
「三浦おでん三種」

『三浦大根』

三浦大根が煮物に合う理由
キーワードはペクチン

大根を煮ると、細胞と細胞をつなぐ成分・ペクチンが溶け出して柔らかくなりますが…
煮込みすぎると、煮崩れしてしまいます。

一方の三浦大根は、普通の青首大根よりもペクチンが多いので煮崩れしにくいんです。
しかも、水分が多いので、煮込むとその分水分が抜けてだしがしみ込みやすく、おいしい煮物ができます。

中田さん直伝!おいしい大根おでんのポイント

おでんの大根を作るときに、大根を一度冷凍庫で凍らせてから米のとぎ汁で下ゆでします。
その後、だしで煮ます。冷凍することで大根の繊維が壊れてだしが染みやすくなります。

だしで煮込むときは、火加減を調節して
沸騰させないように煮込むのがポイントです。