過去の放送
2016年10月1日放送 「チーズ&フルーツ 〜宮城・蔵王町〜」
今回注目する食材は、宮城・蔵王町産のチーズとフルーツ。パティシエの博啓氏が、女子サッカー界のレジェンド・澤穂希さんのために蔵王町の絶品フルーツやチーズを使い、豪華スイーツを作る。
蔵王連峰の裾野に位置する、蔵王町。このあたりの地質は火山灰のため、水はけもよく、果樹栽培に適しているといわれている。果樹園や直売所が並ぶ“フルーツライン”とよばれる通りもあり、2人はまずそのフルーツラインをめぐって、梨と桃をゲットする。
蔵王山麓に広がる、“蔵王酪農センター”へ。2人が訪ねたのは、この酪農センタ―内のチーズ工場で働く、チーズ作りの“匠”宮沢秀夫さん(49歳)。
宮沢さんによると、いちばん人気のクリームチーズは日本人の舌に合うよう、試行錯誤を繰り返して完成したという。
1998年に“ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト”金賞を獲得したのをはじめ、多くの賞を受賞した、酸味の少なくまろやかなクリームチーズだ。
宮沢さんはまた、チーズ作りで最も味を左右するのが、原料のミルクだと話す。蔵王酪農センターの牛舎は、鎖でつながず自由にエサを食べたり歩き回ることができる“フリーストール方式”を採用しているため、牛がストレスを感じることなく、ミルクの味もよくなるという。そのほか、オリジナルのエサを開発するなど、牛の健康に気を配っている、宮沢さん。2人は、宮沢さんこだわりのクリームチーズをはじめ、さまざまなチーズ料理をご馳走になり、大満足する。
また、番組では蔵王町産のチーズがおいしい理由を科学的な視点から探っていく。そのキーワードは“母牛の健康とミルクの関係”だというが、そこにはどんな秘密が隠されているのか…!?
そして今度は、氏がスイーツ作りに挑戦!
フルーツラインで収穫した梨と桃、そして蔵王酪農センターのクリームチーズを使って3種類のケーキを作るというが、いったいどんなスイーツが出来上がるのか…!?
第一子妊娠中の澤さんを祝福するかのようなゴージャスなスイーツを前に、澤さんも大感激して…!?
さらに、氏は東京・自由が丘にある自身の店『モンサンクレール』で、蔵王チーズを贅沢に使った新作デザートを作り出す。はたして、その新作スイーツとは…!?
- 今回のシェフ・レポーター
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澤穂希
博啓(パティシエ『モンサンクレール』)
- 地元の匠
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佐藤長男さん、文子さん(フルーツ)
- 地元の匠
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宮沢秀夫さん(チーズ)
- 地元の店
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「あおぞら市 カトー青果」
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字小妻坂55-2
TEL:0224-34-4079
- 地元の店
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「舎 佐藤果樹園」
宮城県刈田郡蔵王町円田字棚村道上29
TEL:0224-33-3407
- 地元の店
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「蔵王酪農センター」
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字七日原251-4
TEL:0224-34-3311
フリーダイヤル:0120-150-302
- 今回登場した料理
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蔵王酪農センター 軽食・喫茶 チーズシェッド
「ラクロネット」蔵王酪農センター 軽食・喫茶 チーズシェッド
「チーズナポリタン」博啓シェフ
「アシェット オブ バロンドール
〜世界最優秀選手に贈る一皿〜」
蔵王の実り クラフィティ
大地の恵み ミルクソルベ
蔵王フロマージュスフレ
博啓シェフ(店舗)
「キッシュフロマージュ 蔵王の恵み」博啓シェフ(店舗)
「ドームフロマージュ」
『チーズ』
- チーズのきめてはおいしい牛乳
キーワードは「お母さんの健康」 -
お母さんがにんにくを食べると、母乳にもにんにくの香りが移るって、聞いたことありませんか?
牛の餌と牛乳の味にも同じような関係があり、食べる餌によって牛乳の風味も変わります。
「蔵王酪農センター」では茶殻や、センターの工場で出るチーズホエイを配合したオリジナルの餌を開発、飼料に加えたところ、牛が病気にかかりにくくなったとのこと。
そして牛をつながず、自由に餌をたべたり歩き回れる「フリーストール」と呼ばれる牛舎で育てています。
ストレスが少ない環境と栄養バランスの良い餌でおいしい牛乳を作ること。これがおいしいチーズを生み出す秘訣でもあります。 - シェフの技 食材のチームワーク
キーワードは「チーズとフルーツのおいしい関係」 -
クリームチーズと桃の匂いが似ているなんて、信じられますか?
実は、この2つの食材には、同じ香り成分が含まれているんです。
同じ香り成分をもつ食材を組み合わせると深みのあるおいしさが生まれます。
これを「フードペアリング」といい、チーズと桃や梨は相性がよい食材とされています。
この相性の良さに加えて、シェフは、桃と梨に火を通し、甘味を凝縮させました。
そして「メイラード反応」によって生まれる、苦みや香ばしさを加えてより複雑な味わいを生み出しました。