過去の放送

2016年9月17日放送 「カレー」

『高原野菜を使ったカレー』ロケ地:長野県茅野市

今回は、世界的に名高いフレンチの匠・吉野 建シェフと大相撲の元大関・把瑠都さんが極上のカレー作りに挑戦。シェフが目指すのは、肉を使わずに野菜だけで作る、究極の“野菜カレー”。そのカレーに使う高原野菜を求めて、長野・蓼科高原を訪れる。

2人が訪ねたのは、蓼科高原野菜の“匠”、石井孝樹さんと妻の裕子さん。江戸時代から600年続く農家の14代目で、標高1200メートルにある、約2400坪にもおよぶ畑では、シーズン(5〜10月)を通して140〜150種類ほどの高原野菜を作っているという。
さっそく石井さんの畑で、カレーに使う野菜を探しはじめた2人。目についた野菜をつまみ食いしながら、30種類もの野菜を選ぶ。
その中から、10種類以上の野菜を使って、ブイヨン作りに取り掛かる吉野シェフ。シェフはいったい、どんな野菜カレーを作り上げるつもりなのか…!?

完成したのは、20種類以上の野菜をトッピングした、まるで絵画のように美しい“蓼科高原野菜カレー”! モネの庭園をイメージしたという、その野菜カレーの味とは…!?
番組では、生物学者の福岡伸一教授が、おいしさの科学を解説!
カレー粉や、カレーの“コク”にまつわる秘密を解き明かし、吉野シェフがなぜ約30種もの野菜を使ったのか、説明していく。
さらに、吉野シェフが用いたカレーの隠し味も大公開。家庭のカレーをよりおいしくするテクニックも伝授する。

今回のシェフ・レポーター

把瑠都(元大関)
吉野 建シェフ(タテルヨシノパートナーシェフ)

地元の匠

石井孝樹さんと妻の裕子さん

地元の店

いしい農園

今回登場した料理

吉野 建シェフ
「蓼科高原野菜カレー」

『カレー』

カレー味の秘密

カレー粉っていうのは、実は“調味料”ではなく“調香料”。
そもそも『カレー粉(ミックススパイス)』の役割は、
香り・辛味・色をつけるという3つ。
つまり、味をつけるという作用はないんです。
味っていうのは、基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・
うま味)っていわれるような基本の味があります。
その5つの味はカレー粉にはありません。
味の本体は、もっと別の要素を持ってこないと
カレーという全体像ができてこない。
それをつくるために、吉野シェフは、今回とてもたくさん
野菜を使って、カレーの本体である味を
作り出しているんです。