過去の放送

2016年8月20日放送 「鎌倉野菜&みやじ豚 〜神奈川県鎌倉市〜」

『古都 鎌倉で味わう 鎌倉野菜&みやじ豚』ロケ地:神奈川県鎌倉市

今回は、イタリアンの片岡護シェフと元サッカー日本代表の中山雅史さんが、神奈川・鎌倉へ。鎌倉野菜と、湘南のブランド豚肉“みやじ豚”のおいしさの秘密を探る。

歴史と文化の街として知られる鎌倉は、実は食材の宝庫でもある。2人はまず、“鎌倉市農協連即売所”、通称“レンバイ”へ。ここは生産者たちが直接運営している市場で、鎌倉野菜がズラリと並んでいる。鎌倉野菜とはその名もズバリ、鎌倉でとれた野菜のこと。少量多品目栽培が鎌倉野菜の特徴で、種類の違う色とりどりの野菜が育つ鎌倉の畑は、“七色畑”ともよばれているという。

2人は鎌倉野菜を育てる若き生産者・田村慎平さんの畑を訪ね、野菜の収穫をお手伝い。汗をかいた後は、とれたての鎌倉野菜をバーベキューでいただくことに。
すると、そこに現れたのが、“みやじ豚”を育成する宮治さん親子。実は、豚肉が大好きだという中山さんのために、宮治さんを片岡シェフが呼び寄せていたのだ。みやじ豚の特徴は、脂がしつこくなく、肉が甘くクリーミーであることだという。

鎌倉野菜とともにバーベキューで豚肉を味わった、中山さんはそのおいしさにビックリ。番組では、みやじ豚のおいしさの秘密を科学的に紹介。さらに、片岡シェフが、みやじ豚を使ったヒレカツをふるまってくれ、中山さんはさらに大興奮する。

その後、2人は北鎌倉にある創業50年の和食店“鉢の木”へ。2011年にミシュランガイドで一つ星を獲得した名店で、料理長の塙さんはみやじ豚にほれ込んでいるという。
みやじ豚と鎌倉野菜を使った和食を、塙さんが2人に披露!
はたして“地元の匠”は、どんな絶品を提供してくれるのか…!?

続いては、片岡シェフが腕をふるう番!
中山さんから生姜焼きが大好物と聞いたシェフは「スペシャルな生姜焼きを作ってあげます!」と宣言するが、はたしてイタリアンシェフが作る、生姜焼きとは…!?

今回のシェフ・レポーター

中山雅史(元サッカー日本代表)
片岡護(『アルポルト』オーナーシェフ)

地元の匠

田村慎平さん(鎌倉野菜)

地元の匠

宮治昌義さん(みやじ豚)

地元の匠

塙 省吾さん(鎌倉 鉢の木 新館 料理長)

地元の店

「鎌倉市農協連即売所(通称:レンバイ)」
神奈川県鎌倉市小町1-13-10

地元の店

「鎌倉野菜市場 かん太村」
神奈川県鎌倉市関谷685-1
TEL:0467-47-7475

地元の店

「鎌倉 鉢の木 新館」
神奈川県鎌倉市山ノ内350
TEL:0467-23-3723

今回登場した料理

宮治昌義さん
「みやじ豚の塩焼き」

片岡護シェフ
「みやじ豚のヒレカツ 鎌倉野菜のフレッシュソース」
(澄ましバターで揚げた風味豊かなトンカツ)

塙 省吾さん
「お造り膳」3900円 (税別)

塙 省吾さん
「みやじ豚とゴロゴロ夏野菜の大学芋風」

塙 省吾さん
「みやじ豚と鎌倉野菜の薬味うどん」

片岡護シェフ
「鎌倉野菜と柔らかローストポークの生姜ソース」

片岡護シェフ
「豚の生姜焼き丼」

『みやじ豚の角煮』

角煮が煮崩れしないポイント
キーワードは「下ゆで」

普通の豚バラ肉は3時間ほど煮込めば トロトロになりますよね。
脂肪が溶けるだけでなく、筋肉繊維を結びつけているコラーゲンがゼラチン化して柔らかくなるんです。

みやじ豚は、脂肪が少なく身がしっかりしていると匠は言いますが、長い時間煮込んでも みやじ豚が崩れない理由は他にもあります。

それは、煮込む前の下ゆでに時間をかけること。
なんと5時間。
さらに、ひと晩置くことで余分な脂肪分が抜け、格段に柔らかい角煮になると言います。

豚肉を柔らかく仕上げたシェフの技
キーワードは「ゆっくり じっくり」

肉は加熱すると、45℃くらいからタンパク質が変化し始め、65℃を超えると、凝固し硬くなります。
みやじ豚がいくらおいしくても加熱しすぎれば肉汁がなくなって台無し。
内部を65℃ギリギリに加熱すれば、肉汁たっぷり。
おいしく焼きあがります。

肉の加熱は、シェフの腕の見せ所。
片岡シェフは、表面だけ焼き目をつけ、肉汁を閉じ込めます。
でも、中が生のまま。
そこから、焼きすぎないよう 200℃のオーブンに5分入れて、外で5分休ませる工程を2回繰り返し、アルミ箔で包み、ヒートランプウォーマーで15分保温。
アルミ箔で包んで保温すれば、肉汁が流れ出ずに、中まで優しく火が入り、しっとり柔らかく仕上がります。

65℃でタンパク質が固まる、ギリギリ手前の加熱法。
これがグランシェフの技。

片岡流 生姜焼きのタレ レシピ

【材料】(4名分)
しょうゆ     100ml
砂糖       大さじ1、1/2
生姜の皮     1片分
ネギ(青い部分) 1/2本分
酒        100ml
みりん      50ml
昆布       2cm×8cm 2枚

【作り方】
(1)材料を刻んで、鍋で15分程煮詰める。(弱火)
(2)裏ごしし、タレの完成。
(3)タレに、生姜とネギのみじん切りを加え、焼いた豚肉に絡める。

ごはんの上に生のキャベツを敷いて、タレが絡んだ豚肉を乗せた生姜焼き丼も絶品です。