過去の放送

2016年6月4日放送 「玉ネギ」

『淡路島 甘い新玉ネギ』ロケ地:兵庫県 南あわじ市

今回注目する食材は、兵庫・淡路島産の新玉ネギ。そのおいしさの秘密を求めて、和食の要素を取り入れたイタリア料理で評価の高い笹島保弘シェフと早見優さんが現地を訪れる。

2人が訪ねたのは、玉ネギ作りの匠・曽根輝宏さんと妻の治美さんの畑。曽根さん夫妻は、淡路島伝統の玉ネギ作りにこだわりの栽培方法で挑戦している、今、注目の生産者だ。
さっそく収穫の手伝いをはじめた2人。とれたてを食べてみると、まるで果物のような食感と甘み、そしてさわやかな辛味に脱帽する。
実は、生で食べてもおいしい淡路島の玉ネギの秘密は、栽培方法にあるという。はたして淡路島伝統の栽培方法とは…!?
さらに、曽根さんは土作りに強いこだわりを持っていると話す。曽根さんが畑に撒いている意外なモノとは…!?
さらに収穫した後にも、新玉ネギのおいしさを増すための作業があるという。はたして、その作業とは…!?


その後、2人は妻・治美さんに“新玉カレー”をご馳走してもらう。4人前で1キロ以上の玉ネギを使っただけでなく、なんと具にも丸ごと煮込んだ小玉ネギが入ったカレーで、笹島シェフも早見さんも「カレーが甘い!」と大喜び。ところが、夫の輝宏さんは味わおうとしない。これまでに玉ネギを作り、食べ過ぎたため苦手になってしまったのだという。カレーを堪能しながら、サラリーマンから農業に転身した曽根さんの苦労話を聞いた、2人。二人三脚で玉ネギ作りに励んできた夫婦愛と玉ネギへの情熱に感動する。

そんな曽根さん夫婦の玉ネギを使って、今度は笹島シェフが腕をふるうことに。シェフが作り上げたのは“新玉ネギの丸ごとグラタン”。土を見立てた皿の上に、丸ごと玉ネギが載った驚きのビジュアルに、曽根さん夫婦も目を見張る。炒めた玉ネギと蒸した玉ネギ、2つの食感が楽しめる上、曽根さん夫妻がいつも捨てていた根まで使った、玉ネギのうま味を丸ごと詰め込んだグラタンだ。玉ネギが苦手な輝宏さんも、まさかの完食!?
はたして、その作り方とは…!?
さらに東京に戻った笹島シェフは“新玉ネギの丸ごとグラタン”に添えていた“冷製新玉ソース”のレシピも披露。玉ネギのシャキシャキ感が際立つ、簡単ソースの作り方とは…!?

今回のシェフ・レポーター

早見優(歌手)
笹島保弘(イル ギオットーネ オーナーシェフ)

地元の匠

曽根輝宏さん・治美さん(玉ネギ生産者)

地元の匠

中野匡昭さん(カドー・ドゥ・ラ・メール)

地元の店

カドー・ドゥ・ラ・メール(ホテルアナガ内)
兵庫県南あわじ市阿那賀1109
TEL:0799-39-1111

今回登場した料理

曽根治美さん
「新玉カレー」

中野匡昭シェフ
「淡路島産玉ネギのムース コンソメゼリー添え」

笹島保弘シェフ
「熱々のフォアグラをのせた新玉ネギのカッタラーナ」

笹島保弘シェフ
「新玉ネギの丸ごとグラタン」

笹島保弘シェフ
「イサキの炭火焼 冷たい新玉ネギのソース」

『玉ネギ』

匠の玉ネギのおいしさの秘密
キーワードは納豆菌

曽根さんの玉ネギ畑では土にエビ殻を撒いています。
エビの殻は、キチンやタンパク質が含まれており
農作物の肥料として使われています。
曽根さんが工夫したのは、堆肥に納豆菌を混ぜたこと。
納豆菌に含まれる酵素が、
エビ殻などを効率よく分解して、肥料に変えてくれるんです。

さらに納豆菌の働きをアップさせるために、畑に撒いているのが、
黒糖をベースにした水溶液。
納豆菌を堆肥に混ぜるのは、今注目のテクニックなんです。

笹島シェフ直伝 万能玉ネギソースの作り方

[材料] 作りやすい分量
新玉ネギ(中)   1/4個  …みじん切り
トマト(中)    1/2個  …角切り
万能ネギ      小さじ1…小口切り
アンチョビペースト 小さじ2
ケッパー(酢漬け) 小さじ2
オリーブオイル   80cc
酢         小さじ1
塩         適量

[作り方]
すべてをよく混ぜ合わせて完成!
魚のソテーや、肉料理にもよく合います。