過去の放送

2016年5月14日放送 「駿河湾のルビー“桜えび”」

『桜えび』ロケ地:静岡県静岡市清水区由比

今回注目する食材は、静岡県産の“生桜えび”。食材を調味料として使い、うま味をやさしく引き立てることで高い評価を得ている五十嵐美幸シェフと元スキー・ノルディック複合選手の荻原次晴さんが、“駿河湾のルビー”とよばれる桜えびのおいしさの秘密を求めて、静岡・由比を訪れる。

桜えび日本一の水揚げ高を誇る、静岡・由比漁港を訪ねた2人。ここには、極上の桜えびをとる漁師が存在するという。その桜えび漁の匠は漁師歴57年、地元でも一目置かれる腕利き、望月武(もちづき・たけし)さん(73歳)だ。実は、望月さんがとった桜えびは、高値で取引されるという。望月さんのとった桜えびはなぜおいしいのか、番組では匠の漁を見せてもらうが…!?

その後、2人は望月さんの息子・友貴(ともたか)さん(38歳)から、“桜えびのコロッケ”“沖あがり”の2種の桜えび料理をご馳走になる。沖あがりは昔から食べられている漁師鍋で、2人は桜えびの香りとうま味に感嘆!
また、桜えびのコロッケには、桜えびの香りを増すアイデアが秘められているというが、はたしてその秘密とは…!?
現在、“活き桜えび”の全国発送の仕事も手掛けているという友貴さんは、その開発秘話を明かして…!?

さらに由比の名産、桜えびにこだわっている料理人が地元にいると聞き、2人は“懐石料理 待月楼(たいげつろう)”を訪れる。3代目の八木章夫(やぎ・のりお)さんがふるまってくれたのは、“桜えびの炊き込みごはん”。この炊き込みごはんにも、地元の匠・八木料理長ならではの“おいしさの秘密”が隠されていたが…!?

次は、いよいよ五十嵐シェフの番!
地元の匠たちに負けてはいられないとばかりに、五十嵐シェフは、桜えびの香り豊かな“桜えびのスープ餃子”を作る。中華の定番メニューである餃子に、どうやって桜えびの香りを封じ込めたのか…!?

そして、東京に戻った五十嵐シェフは都内の自身の店で、生桜えびを使ったこの春一番のおすすめメニューを作る。はたして五十嵐シェフが作り上げた、極上の桜えび料理とは…!?

今回のシェフ・レポーター

荻原次晴(元スキー・ノルディック複合選手)
五十嵐美幸(中国料理 美虎 オーナーシェフ)

地元の匠

望月武さん、友貴さん(桜えび漁師)

八木章夫さん(待月楼 三代目料理長)

地元の店

「待月楼」
静岡県静岡市駿河区丸子3305
TEL:054-259-0181

今回登場した料理

望月友貴さん
「桜えびの沖あがり」

望月友貴さん
「桜えびのコロッケ」

八木章夫さん
「桜えびの炊き込みごはん」

五十嵐美幸シェフ
「桜えびのスープ餃子」

五十嵐美幸シェフ
「桜えびと香味野菜の和え麺」

『桜えび』

桜えびのおいしさを120%味わう秘訣

キーワードは「ひげ」

伊勢えびや車えびの殻は、磯の香りのいいだしが取れますよね。

桜えびのひげにも、香り成分のチアルジンが含まれています。
しかも、カルシウムや抗酸化作用のあるアスタキサンチン、
食物繊維のキチンなども含まれ、捨てるのはもったいない!

細かく刻んで、チャーハンに混ぜて炒めたり、
サラダにかけてみたり、使い方はいろいろ。
お料理の香りが一層引き立ちますよ。

匠の炊き込みご飯のおいしさの秘密

キーワードは「揚げて炊く」

桜えびの匠 八木料理長は、生の桜えびを、炊き込む前に揚げました。『香ばしい香り』だけでなく、殻も柔らかくなり
また、水分を飛ばすことで、うま味を凝縮させました。

普通なら食感を悪くするひげも、
揚げてから炊くと細かくなって、ご飯によくなじむのです。