過去の放送

2016年4月30日放送 「土佐の極上 日戻りカツオ」

『カツオ』ロケ地:高知県 黒潮町

今回注目する食材は、今、話題の“日戻りカツオ”。そのおいしさの秘密を求めて、イタリアンの片岡護シェフと真琴つばささんが高知・黒潮町を訪れる。
高知有数のカツオの水揚げ高を誇る、黒潮町。今、注目されているのが、釣ったその日のうちに食べる鮮度抜群の日戻りカツオ。釣ってすぐに水揚げされるため、とびきり鮮度がよく、くっきりと縞模様が入っているのも特徴。

2人が黒潮町で出会ったのは、カツオ漁一筋50年の大ベテラン・明神好久さん。片岡シェフと真琴さんはとれたての日戻りカツオを食べさせてもらうべく、明神さんの自宅へお邪魔!
明神さん宅は、漁師体験ができる漁家民泊(ぎょかみんぱく)を開いているという。
にぎやかな明神さんの自宅で、真琴さんは高知名物の調理法“藁焼き”に初挑戦! 藁焼きした日戻りカツオを“塩たたき”にしてニンニクのスライスと共に味わうと、まさに絶品!!

その後、明神夫妻のカツオに対する熱い思いを聞いたシェフは、感謝の思いを込めて、日戻りカツオの新メニューを開発!
シェフが作ったのは、カルパッチョと同じトマトを使って仕立てた“カツオのカツレツ”。カツオをイタリアン風にアレンジしたカツレツだというが、はたしてその一皿にはシェフのどんなテクニックが秘められているのか…!?

また、番組ではカツオのおいしさの秘密を科学の視点から徹底分析。カツオを引き立てる藁焼きの効果やニンニク、トマトとの相性も紹介する。

さらに、東京に戻ったシェフは都内の自身の店で、新鮮な日戻りカツオをトマト、ニンニクと組み合わせたスペシャルメニューを作る。はたして片岡シェフが生み出した、極上のカツオ料理とは…!?

今回のシェフ・レポーター

真琴つばさ(歌手・女優)
片岡護(アルポルト オーナーシェフ)

地元の匠

明神好久さん

地元の店

「漁家民泊 おおまち」
高知県幡多郡黒潮町佐賀796-1

今回登場した料理

カツオの匠による料理
「日戻りカツオの塩たたき」

片岡護シェフ
「カツオのカツレツ アルトケッカソース」

片岡護シェフ
「カツオのタルタル ガスパチョソース」

『カツオ』

カツオとニンニクのおいしい関係

キーワードは「マスキング効果」

日戻りカツオは、鮮度抜群なのでもともと魚臭さが少なく、
カツオ本来のもちもちした食感を味わうことができます。
藁焼きでいぶすのは・・
藁の焼ける香りが、生臭さを消してくれるから。
これを「マスキング効果」といいます。

ただし、カツオ独特の風味を全て奪っては台無し。
豊富に鉄分をふくんでいる赤身の風味を生かすため、
中まで火を通さず、たたきにします。
そこで大事なのがニンニクやネギなどの薬味。
どちらも生臭さを消す効果があります。

特に、ニンニクに含まれる「アリイン」には、
肉や魚の生臭さを消す「マスキング効果」だけでなく、
カツオのうま味を引き立てる効果も。
だからこそ、カツオとニンニクは、
切っても切れない、おいしい関係なんです。