過去の放送

2016年4月2日放送 「〜静岡県南伊豆町 サザエ〜」

『黒潮の激流にもまれて育つ「特大サザエ」 』
ロケ地:静岡県南伊豆町

今回注目する食材は、伊豆の特大サザエ。地元で“S級”とよばれる特大サイズのサザエのおいしさの秘密を求めて、フレンチのシェフと元シンクロナイズドスイミング日本代表の青木愛さんが伊豆半島の最南端、南伊豆町を訪れる。

南伊豆町にやって来た2人は、サザエ漁の匠・稲葉渉さん(44歳)の漁に同行する。稲葉さんは、南伊豆でその名の知れた潜水漁の匠。青木さんは得意の泳ぎを生かしてサザエ漁を手伝う。
そんな中、稲葉さんが巨大サザエをゲット!伊豆で“S級”とよばれる400グラム以上ある特大サザエを目の当たりにして、シェフも青木さんも「すごい!」「大きい!」と大興奮する。
なぜ南伊豆のS級サザエは大きく、かつおいしく育つのか…!?
番組では、S級サザエのおいしさの秘密を科学的な視点から探っていく。

漁を終えた後、稲葉さんをはじめとする漁師たちと共に、バーベキューを囲んだ2人。“サザエの壺焼き”をいただき、心も体も温まった。
サザエをごちそうになったお礼に、シェフがとれたてのS級サザエを使って南伊豆ならではのフランス料理を稲葉さんたちにふるまうことに。地元民宿の厨房を借りて、さっそく調理を開始するシェフ。しかし、実はサザエはフレンチではほとんど使うことがない食材で、シェフにとってサザエ料理は新たな挑戦!
はたしてシェフが挑戦した、フレンチのサザエ料理とは…!?
さらに、東京に戻ったシェフがS級サザエを使った極上の一皿を披露。シェフの店の特別メニューに加えられたサザエ料理とは…!?

今回のシェフ・レポーター

青木 愛(元シンクロナイズドスイミング日本代表)
(『タテルヨシノ』パートナーシェフ)

地元の匠

稲葉 渉さん

地元の店

[シェフの調理場所]
温泉民宿さざえ荘
静岡県賀茂郡南伊豆町湊893-2
TEL:0558-62-2545

[シェフのお礼料理の試食場所]
青木さざえ店
静岡県賀茂郡南伊豆町湊894-53
TEL:0558-62-0333

今回登場した料理

サザエ漁師による料理
「サザエの壺焼き」

シェフ(南伊豆)
「サザエのリゾット」

シェフ(都内店舗)
「サザエと木の子とベーコンのキッシュ」

シェフ(タテルヨシノ店舗メニュー)
「季節の野菜 モネの庭園をイメージして」

シェフ(タテルヨシノ店舗メニュー)
「フォワグラのシュルプリーズ」

『サザエ』

サザエのおいしさの秘密
キーワードは「コラーゲン」

サザエは海草を食べて育ちます。南伊豆の海は、黒潮の影響などで流れが速いため、海草が横になびきます。海底に餌である海藻が横になびくことで、サザエにとって食べやすくなり、成長が早くなり、おいしく育つのです。成長が早いと食感も違ってきます。サザエ独特のコリコリとした食感は、硬いタンパク質の一種、コラーゲンによるもの。一般的なサザエに比べ、成長が早いS級サザエは、食感のもとであるコラーゲンの密度が少なくなるため、食感がやわらかくなります。
ミネラル豊富な海藻をたっぷり食べて大きく育った南伊豆のS級サザエ。おいしさとやわらかな食感は、黒潮の流れによって生み出されました。