過去の放送

2016年3月5日放送 「豆腐」

『名水の里の極上なめらか豆腐』ロケ地:埼玉県秩父郡

今回注目する食材は、名水の里として知られる埼玉・秩父産の“豆腐”。食材本来のうま味を生かした中国料理で高い評価を得ている五十嵐美幸シェフとレスリング選手・浜口京子さんが、埼玉県秩父郡長瀞町に住む豆腐作りの匠のもとを訪問。そのおいしさの秘密に迫っていく。

2人がやって来たのは、豆腐作りの匠・田中仁さんと妻・さおりさんが営む豆腐レストラン。大豆そのもののおいしさを味わえるシンプルな料理が評判の人気店で、田中さん夫妻は7年前から長瀞でおいしい豆腐を研究、作り続けてきたという。
豆腐作りに情熱を注ぐ田中さんが第一にこだわっているのは、“水”。田中さんが使っているのは秩父連山のひとつ、白石山(別名:毘沙門山)から湧き出る“毘沙門水”で、車で30分かけて汲みに行き、豆腐作りに使用しているという。昔から名水の里にはおいしい豆腐があるといわれるが、はたして豆腐と水のおいしい関係とは…!?

田中さんの水汲みに同行した浜口さんはオリンピック銅メダリストのパワーを発揮、お手伝いに奮闘する。
また、田中さんがもうひとつ強いこだわりを持っているのが、大豆。実は、埼玉は昔から大豆が多く作られてきた土地で、田中さんは甘味とうま味のバランスを重視し、秩父産の“白光”という品種を採用している。そんなふうに選び抜いた水と大豆を使って、夫妻は毎朝4時半から豆腐を作ってきたという。
田中さん夫妻の豆腐作りへの思いを知った2人は、一家と共に出来たての豆腐をいただくことに…!“豆乳の湯豆腐”と“おからのサラダ”などをご馳走してもらい、その自然な甘さに感動する。

その後、「新しいメニューを増やしたい」という田中さんの声を聞いた五十嵐シェフは、感謝の思いを込めて、料理を考案!
五十嵐シェフが考え出したのは、クリーミーな豆腐の食感をいかした“なめらかクリーミーがんも”。濃厚な豆腐にあるモノを加えて、衣はカリッと香ばしく、中はクリーミーに仕上げるというのだが、いったいどんなレシピなのか…!?
さらに、都内にある五十嵐シェフの店で、田中さんの豆腐を使った絶品の一皿を披露する。

今回のシェフ・レポーター

浜口京子(レスリング選手)
五十嵐美幸(中国料理 美虎 オーナーシェフ)

地元の匠

田中仁さん さおりさん(うめだ屋)

地元の店

「お豆ふ処 うめだ屋」
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞268
TEL:0494-66-4883

今回登場した料理

うめだ屋
「春のおとうふランチ」

うめだ屋
「おからドーナツ」

五十嵐美幸シェフ
「エビマヨ風なめらかクリーミーがんも」

五十嵐美幸シェフ
「ミルキー豆腐の春野菜ソースかけ」

『豆腐』

おいしい豆腐の秘密とは?

昔から「名水の里には、旨い豆腐がある」と言われます。
匠がこだわる、秩父の名水・毘沙門水はミネラルが豊富ですが、
マグネシウムは比較的少ないという特徴があります。

マグネシウムには大豆のタンパク質を固める働きがあるため、
滑らかな豆腐を作るには、マグネシウムが出来るだけ少ない方がいいのです。

ちなみに毘沙門水は東京23区内の水道水と比べると
マグネシウムの量がおよそ3分の1なのです。

また、毘沙門水は、カルシウムを豊富に含んでいるため
大豆のえぐみを緩和させる効果もあります。