過去の放送
2016年2月13日放送 「ニンジン」
今回注目する食材は、愛知県・碧南市で作られている、色とりどりの“ニンジン”。そのおいしさの秘密を探るため、フレンチの有名シェフ・下村浩司氏と、ロンドン五輪銅メダリストである元水泳選手の寺川綾さんが生産者のもとを訪れる。
ニンジン農家鈴木さん夫妻は、黒、ベージュ、白、紫、オレンジ、赤、黄…とぜんぶで7色のカラフルなニンジンを作っているという。
この時期は家族総出で収穫を手作業で行っているという鈴木さん夫妻を、下村シェフと寺川さんがお手伝い。色が違うと、味も異なるのか…!?
気になった2人はさっそく味見。色も味もさまざまな、個性豊かなニンジンに驚く。
また、鈴木さんが育てたニンジンのおいしさの理由にも迫っていく。碧南市ならではの土壌と、さらにそこに生産者の知恵が詰まった畑の形状などにもスポットを当てていく。
薫さんに家族でいつも食べているというニンジン料理をごちそうになった後は、鈴木さん夫妻がニンジンを配達しているという地元の和食店へ。その店の料理人・長田勇久さんは“カラフルニンジンの豆乳茶わんむし”をふるまってくれた。表面を5色のニンジンが彩った一品で、驚きの調理技術“真空調理法”で引き出したニンジンの味とニンジン独自の食感をひとつの椀に閉じ込めた料理だ。
そんなニンジン料理に舌鼓を打った下村シェフは、お礼に鈴木さんのニンジン7色すべてを使って“キャロットとオマール海老のコンビネーション”を作る。大きなオマールエビのまわりを7色のニンジンで飾った美しい料理で、“皿の上のアーティスト”の異名を持つシェフならではのテクニックがふんだんに詰まった一品だ。
さらに、都内にある下村シェフの店で、シェフが鈴木さんのカラフルニンジンを使ってバレンタインスイーツを制作!
はたしてアーティスト・下村シェフがニンジンで作ったスイーツとは…!?
- 今回のシェフ・レポーター
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寺川綾(元水泳・オリンピック銅メダリスト)
下村浩司(エディション・コウジ シモムラ オーナーシェフ)
- 地元の匠
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鈴木啓之さん 薫さん(ニンジン生産者)
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長田勇久さん(一灯)
- 地元の店
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日本料理「一灯」
〒447-0874
愛知県碧南市作塚町1丁目16番地
TEL:0566-48-7838
- 今回登場した料理
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長田勇久さん
「カラフルニンジンの豆乳茶わんむし」下村浩司シェフ
「キャロットとオマール海老のコンビネーション」下村浩司シェフ
「キャロットとショコラのスパイラル」
『ニンジン』
- ニンジンのおいしさの秘密
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キーワードは“砂地の畝”。
ニンジンの甘さを左右するのが、土壌の水分。
水分が少なくなると、ニンジンは糖分をためて甘くなります。
鈴木さんの畑は、砂が多いサラサラの土壌。
そこに高い畝を作るので、水はけがよく、甘いニンジンが育ちます。
さらに、畝の高さも変えています。
ニンジンの長さに合わせて、
長いものは畝も高くしているのです。
だから毎日の手入れが大変。
7色のニンジンには、おいしい野菜を届けたい、
匠の思いがこもっています。 - 匠の技「真空調理法」とは?
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茶碗蒸しの、玉子とだし汁のふわっふわの食感と
具の歯ごたえの対比・・・。
プロはここにこだわります。
ニンジンは、加熱すると甘くなりますが、
柔らかくなって、歯ごたえがなくなります。
甘く、しかも歯ごたえを残すのが難しいのです。
そこで、匠が使ったのが「真空調理法」。
ニンジンを真空の状態で低温加熱することで、
甘みを引き出しながら、食感を残したのです。
もうひとつ、真空調理法には利点があります。
パックの中に、調味料を入れれば、
短時間で味をしみこませることが出来るのです。
実は匠は、加熱前、ニンジンに塩を振っていました。
食感を残しながら、さらに塩で
ニンジンの甘味を引き出したのです。