過去の放送

2016年2月6日放送 「赤根ほうれん草 〜山形県山形市〜」

『山形伝統の赤根ほうれん草』ロケ地:山形県 山形市

今回注目する食材は、山形県の伝統野菜“赤根ほうれん草”。
赤くて太い根っこと、メロン並みの糖度を持つという赤根ほうれん草。そのおいしさの秘密を求めて、イタリアンの巨匠・片岡護シェフと遼河はるひさんが産地の山形県山形市を訪れる。

2人が訪ねたのは、赤根ほうれん草を代々100年以上作り続けてきたという農家の5代目、柴田吉昭さん。
そこで、ビニールハウスで栽培されたものと、寒さの厳しい露地で栽培されたものを食べ比べする。すると、露地物の甘さにビックリ!その根っこの糖度を測ってみると、なんと17.2度。メロンの糖度でも18度程度、まさにメロン並みの甘さを持つほうれん草だった。

また、柴田さんが「ほうれん草はおひたしがいちばんおいしい」と断言するのを聞いた片岡シェフは、“ほうれん草のクタクタサラダ イタリアン風”を作ってふるまう。

さらに、柴田さんの赤根ほうれん草を販売している地元スーパーの野菜ソムリエ・山口美香さんが“赤根ほうれん草の根っ子の天ぷら”を作ってくれた。

その後、2人は地元の老舗料亭・千歳館のレストラン部門“素仁庵”へ。地元の匠・澤渡章さんが、赤根ほうれん草と山形牛のしゃぶしゃぶを披露。ほうれん草の味が力強く伝わるしゃぶしゃぶの味に片岡シェフも大感激する。

そのお返しに片岡シェフは、柴田さんと澤渡さん一家を招いて感謝のレシピをふるまうことに。片岡シェフが作った絶品グラタン、白いベシャメルソースにかけたひと手間「布ごし」に、おいしさの秘密があるという。

今回のシェフ・レポーター

遼河はるひ(タレント)
片岡護(アルポルト オーナーシェフ)

地元の匠

柴田吉昭さん(ほうれん草農家)

澤渡章さん(素仁庵)

地元の店

「グリーンショップはらだ 本店(元気市場元木店)」
山形県山形市元木1-10-27
TEL:023-642-4092

「山形美味いもの研究所 素仁庵(そにあん)」
山形県山形市七日町4-9-2
TEL:023-622-2007

今回登場した料理

片岡護シェフ
「ほうれん草のクタクタサラダ イタリアン風」

野菜ソムリエ 山口美香さん
「根っ子の天ぷら」

澤渡章さん
「赤根ほうれん草と山形牛のしゃぶしゃぶ」

片岡護シェフ
「ほうれん草のスパゲッティー 生ウニ添え」

片岡護シェフ
「フローレンス風タラと白子のグラタン」

『ほうれん草』

おいしさの秘密は“赤い根っ子”

ほうれん草には、葉が丸い西洋種と、ギザギザで根の部分が赤い東洋種があります。

山形の赤根ほうれん草は、東洋種のひとつで元々アクが少なく甘味が強いんですが、雪をかぶると寒さで凍らないようデンプンを糖に変え、さらに甘くなります。

特に、大切な根元にはたくさんの糖分が蓄えられるので、甘味が強いんです。