過去の放送

2016年1月30日放送 「〜岩手県野田村・ホタテ〜」

『荒海で育つ“ホタテ”』ロケ地:岩手県野田村

今回注目する食材は、岩手県産の“荒海ホタテ”。世界的に名高いフレンチの匠・吉野建シェフと、女優の田中律子さんが荒海ホタテのおいしさの秘密を求めて、岩手・野田村を訪れる。

最高のホタテを求めて2人がやって来たのは、岩手県北部の野田村。
荒海ホタテとは、いったいどんなホタテなのか…!?
2人は野田村のホタテ漁名人・安藤正樹さんの漁に同行させてもらうことに。
普通、ホタテの養殖は、複雑な海岸線を利用して波の穏やかな湾で行われる。
野田村では、野田湾の潮の流れの速い地点でホタテを育てており、安藤さんは“荒海団”という漁師のグループに所属しているとのこと。
引き上げた荒海ホタテの殻むきに挑戦した吉野シェフもてこずる程、貝殻とほとんど同じくらいの大きな身にビックリ!貝柱も肉厚でプリプリしており、「どうやったらこんなに立派な身が育つのか」と驚きの声を上げる。
番組では、荒海ホタテがおいしく立派に育つ理由を探る。野田湾は、“エサたっぷりのキレイな海”だというが、いったいどんな理由が…?
また、あえて荒海でのホタテ養殖に挑んだ荒海団メンバーの「逆転の発想」とこだわりにも注目する。

漁から戻った2人は、荒海団の昼ご飯に招待され、荒海ホタテを味わって大満足!
炭火焼きや素蒸し、汁物までごちそうになり感激する。
そんなおいしい荒海ホタテ料理をいただいた吉野シェフは、お礼に荒海団の人々を招いて腕をふるうことに…!
吉野シェフが披露するのは、“荒海ホタテのポワレ シードルのエミュルション”。素材のうま味を存分に引き出したおいしい料理に一同は感動!
さらにもう一品、吉野シェフは都内の自身の店で、フレンチの技と高級食材を合わせた、“帆立貝のポワレ 黒トリュフ風味”を披露!一皿に秘められた、吉野シェフならではのテクニックで魅了する。

今回のシェフ・レポーター

田中律子(女優)
(『レストラン タテルヨシノ』パートナーシェフ)

地元の匠

安藤正樹さん(荒海団漁師)

地元の店

「鮨処 きよ田」
岩手県久慈市川崎町5-1 シグマビル 1F
TEL:0194-52-0800

「道の駅のだ レストランぱあぷる」
〒028-8201
岩手県九戸郡野田村大字野田31-31-1
TEL:0194-78-4191

今回登場した料理

鮨処 きよ田
「ホタテの握り」

荒海団
「荒海ホタテの炭火焼き」

荒海団
「荒海ホタテの素蒸し」

荒海団
「荒海汁」

吉野建シェフ
「荒海ホタテのポワレ シードルのエミュルション」

吉野建シェフ
「帆立貝のポワレ 黒トリュフ風味
キャラメル風味のアンティーブ添え」

吉野建シェフ
「チリメンキャベツ、フォワグラ、黒トリュフのテリーヌ」

『ホタテ』

荒海ホタテのおいしさの秘密
キーワードは「逆転の発想」

リアス式海岸で有名な三陸沿岸。
普通、ホタテの養殖は、複雑な海岸線を利用して波の穏やかな湾で行われます。
一方、太平洋に向かって大きく開いている野田湾は、湾内でも潮の流れが速く、ホタテの養殖には不向きだと思われていました。
そこで、荒海団が注目したのは、外海での養殖。潮の流れが速い外海は、生活排水の影響が少なく、海水の交換も盛んでキレイな水質が保たれます。さらに、プランクトンが豊富でホタテが大きく育ちます。
あえて波の荒い外海で養殖する荒海団の「逆転の発想」が、極上のホタテを生み出したのです。