過去の放送

2016年1月16日放送 「〜石川県七尾市・寒ブリ〜」

『冬魚の王様“寒ブリ”に出会う』ロケ地:石川県七尾市

今回注目する食材は、冬に旬を迎える“寒ブリ”。
独自の食材センスが国内外で高い評価を受けている創作料理の匠・米村昌泰シェフと、俳優の内田朝陽さんが寒ブリのおいしさの秘密を求めて、石川県七尾市を訪れる。
およそ500種類もの魚介類が生息し“天然のイケス”とよばれている富山湾。冬の富山湾で水揚げされる寒ブリは身が引き締まり、脂ものって絶品といわれ、全国的にも名高いという。

まず2人がやって来たのは、創業130年を迎える老舗の湯宿“和倉温泉多田屋”。料理長の酒井誠史さんは、地元のブリ料理の匠だ。
2人は、寒ブリの刺身や鍋を味わって大満足!また、この冬、酒井料理長が新たに考案した極上のブリ料理に驚く。熟成させた寒ブリを卓上で蒸し上げる料理で、なんと温泉水を使用して蒸すことで、寒ブリのうま味を最大限に引き出すという。まさに、和倉温泉ならではのレシピに2人は舌鼓を打つ。

また、ブリ漁を体験するため、七尾の沖合の島、能登島へ向かい、寒ブリ漁の若き匠・坂本一之さんと出会う。坂本さんは曾祖父の代から続く網元の生まれで、20名ほどの漁師を束ね、日々漁を行っている。深夜3時出港、米村シェフは漁に同行する。果たしてブリは獲れるのか?

その頃、内田さんは、漁師さんたちを支える大事な作業を手伝うため港に残る。魚の仕分け作業を手伝ったあと、漁師の匠の家に向かう。実は内田さん料理が得意。寒さの中、漁から帰ってくる漁師たちの為に、漁師の匠の母と、地元ならではのみそ汁を作って待っている。
漁から帰ってきた米村シェフは、その温かいみそ汁の味と優しさに感動する。

その後、2人は、坂本さんが営む鮮魚店“大漁屋”で豪快なブリ丼を味わう。
続いては、寒ブリのおいしさに感心した米村シェフが、恩返しレシピをふるまうことに…!鮮度抜群の寒ブリを使ってシェフが仕上げたのは、食感を生かすためレアに揚げた“ブリのフライ”。うま味とプリプリの食感が同時に交わるおいしさに、一同は大興奮!今までにない極上ブリ料理を生み出した、米村シェフのテクニックとは…!?
さらにもう一品、米村シェフは都内の自身の店で驚きのブリ料理を披露!独創的な発想から生み出されたその絶品レシピとは…!?

今回のシェフ・レポーター

内田朝陽(俳優)
米村昌泰(「レストラン よねむら」オーナーシェフ)

地元の匠

料理の匠
酒井誠史さん(和倉温泉 多田屋 料理長)

漁師の匠
坂本一之さん(漁師)

地元の店

「和倉温泉 多田屋」
〒926-0174
石川県七尾市和倉温泉 多田屋
TEL:0767-62-3434

「大漁屋」(だいりょうや)
〒926-0211
石川県七尾市能登島向田町122-14
道の駅のとじま 1F
TEL:090-6278-1305(大漁屋直通番号)

今回登場した料理

和倉温泉 多田屋
「鰤の温泉蒸し」

和倉温泉 多田屋
会席料理 「汐遊膳」(しおゆうぜん)

和倉温泉 多田屋
造里「寒鰤の刺身」

和倉温泉 多田屋
小鍋「鰤と茸(きのこ)と野菜の小鍋」

漁師の匠の母
「カワハギのみそ汁」

大漁屋
「能登島丼」

大漁屋
「ブリ丼」

米村昌泰シェフ
「ブリのフライと九条ねぎ」

米村昌泰シェフ
「昆布締めのブリと洋梨の生ハムのサラダ」

『寒ブリ』

料理の匠のおいしさの秘密
キーワードは「温泉水」

温泉水には、塩分のほかにも、様々なミネラルが含まれています。この温泉水で蒸すと、ほのかな磯の香りと様々な風味が素材に移り、絶妙な下味になるのです。

米村流“ブリ”のおいしさの秘密
キーワードは「新たな食感」

ブリは数日間熟成させると、うま味成分のイノシン酸が増し、食感もやわらかくなります。
今回は、プリプリの歯ごたえを残すため、あえて新鮮なブリを使い食感を生かします。
ポイントは“油の温度”。200度の高温でおよそ40秒揚げます。中まで火を通すと、たんぱく質が固まり、生の食感がなくなってしまうので、すばやく揚げるのがコツ。
うま味は特製のソースで。バランスよく仕上げます。