過去の放送

2018年7月21日放送 「はちみつ」

『尾瀬高原のふもとで採れる
「朝採りはちみつ」』

ロケ地:群馬県沼田市

2人が訪ねたのははちみつ作りの匠、小野幸広さん(65)。妻の里美さんをはじめ、長男・大介さんや次男・浩司さんら、家族で力を合わせて養蜂場を営んでいるという。
小野養蜂場のはちみつは、濃縮されたまろやかな甘味と香りが特徴。その品質の高さが評価され、農林水産大臣賞も受賞している。
2人は尾瀬高原のふもと、標高600メートルの位置にある採蜜場を訪問。およそ900坪の土地に巣箱が45個あり、小野養蜂場ではこうした採蜜場を群馬県内に7カ所所持しているという。採蜜を手伝った2人は単花はちみつ“アカシアはちみつ”を味見させてもらい、その上品な甘さに感動する。

実は、幸広さんが養蜂場を継いだのは41歳のとき。それまで農協で働いていた幸広さんが家業を継ぐことに、ミツバチが怖かった妻・里美さんは大反対。しかし、今では養蜂が生きがいになったという里美さん、協力してきてよかったと、しみじみ話す。
そんな小野養蜂場のはちみつのおいしさの秘密は、朝早く絞ること。いったい何が変わるのか…!?
その後、小野さん宅ではちみつを使った料理をごちそうになった2人は大満足! はちみつに情熱を傾ける小野さん一家のため、伊原シェフが“家族のはちみつパン”を焼くことに…!
今回も、伊原さんは移動式オーブンを持参。幸広さんの孫たちにパンの作り方を伝授し、皆でパン作りに挑戦するが、いったいどんなパンが焼き上がるのか…!?

今回のシェフ・レポーター

伊原靖友(「ツオップ」オーナーシェフ)
岡本玲(女優)

地元の匠

小野幸広さん

今回登場した料理

ちぎりパン

はちみつ入りソーセージのホットドッグ

はちみつ香るカンパーニュ

『はちみつ』

尾瀬の夏のはちみつ

はちみつの味や香りは、蜜を採ってきた花によって変わります。
尾瀬にミズバショウの花が咲く頃、ふもとにある小野養蜂場のみつばちは、主にアカシアの花から蜜を集めます。
すると、淡いゴールドに輝くアカシアのはちみつになり、さっぱりとした甘味と上品な香りが特長です。
7月、尾瀬にニッコウキスゲやウラジオヨウラクが咲く頃になると、ミツバチはノバラやアカツメクサなど様々な花から蜜を集め、色の濃いはちみつを作ります。
濃厚なのにくどくない奥深い風味は、尾瀬の夏を味わうはちみつです。

伊原シェフのふっくらはちみつパン

酵母菌いわゆるイースト菌をパン生地に混ぜてしばらく置くと…発酵によって、炭酸ガスやアルコールがうまれ生地を膨らませるのでふっくらしたパンになります。
一方はちみつには強い抗菌作用があります。
作用する菌はもちろん酵母菌も含まれます。
だから、はちみつをパン生地に混ぜると、酵母菌の働きが弱まり、パンが膨らまなくなってしまいます。
伊原「今回ははちみつの味がちゃんとするパン生地からちゃんと出てくるパンを作った。粉に対して20%くらいはちみつが入っている」
はちみつの味がしっかり出て、なおかつふっくら焼き上がる生地の配合を探りました。