過去の放送

2015年11月21日放送 「豚肉」

『大自然が育む 極上の放牧豚』ロケ地:山梨県韮崎市・北杜市

今回注目する食材は、“放牧豚”の肩ロース肉。
中華料理の人気シェフ・五十嵐美幸さんとレスリング選手の浜口京子さんが、山梨県韮崎市を訪問!
しまった肉質と良質の脂のバランスが絶品だという、放牧豚のおいしさの秘密に迫っていく。

2人が訪れたのは、豚舎で豚を育てるのではなく、37年前から放牧で豚を育て続けている放牧養豚の第一人者・中嶋千里さん(62歳)。
大自然の丘に広がる中嶋さんの放牧場は、豚たちが斜面を元気に走りまわることで運動量が増え、筋肉がついて肉質がよくなるという。

それだけではなく、中嶋さんがこだわっているのがエサ。“脂”がおいしい豚肉を作るために与えるエサにはどんな秘密が…!?
中嶋さんが手塩にかけて育てた放牧豚の肩ロース肉をシンプルに焼いて味見した2人は、そのおいしさにビックリ!

また、2人は韮崎市の隣に位置する北杜市にある、古民家レストランへ。この店の匠・清水秀樹シェフは、山梨の食材のみにこだわっているという。
清水シェフが腕をふるってくれたのは、中嶋さんの放牧豚を使った、“豚肉のカイエット”。
カイエットとはフレンチ版のハンバーグのような料理で、放牧豚の網脂を使って豚肉を包み込んだもの。まさに、放牧豚の特徴をまるまる生かした一品で、2人は大満足!

その後、中嶋さんを招いて、五十嵐シェフが感謝の料理をふるまうことに…!
五十嵐シェフが作るのは、放牧豚の食感をいかした“ミルフィーユ酢豚のトマトあん”。ブロック肉ではない肩ロース肉をどうやって酢豚に仕上げるのか…!?そこには、五十嵐シェフの匠の技が秘められていて…!?
さらに、五十嵐シェフが都内の店で、放牧豚のおいしさを最大限に引き出したメニューを披露!この料理には、どんな匠の技が秘められているのか…!?

今回のシェフ・レポーター

浜口京子(レスリング選手)
五十嵐美幸(中国料理 美虎 オーナーシェフ)

地元の匠

中嶋千里さん「ぶぅふぅうぅ農園」

清水秀樹シェフ「素透撫」

地元の店

「素透撫」
山梨県北杜市長坂町中丸4551
TEL:0551-45-7703

今回登場した料理

清水秀樹シェフ
「放牧豚のカイエット」

五十嵐美幸シェフ
「酢豚のトマト甘酢あん」

五十嵐美幸シェフ
「豚肩ロースの角煮 サツマイモ麻辣ソース」

『豚肉』

放牧豚はなぜおいしい?

キーワードは「パンとチーズ」です。
豚肉の味は、餌によって変わります。例えばイベリコ豚の脂身の風味が良いのは、えさのどんぐりに含まれる不飽和脂肪酸の効果と言われています。

生産者中嶋さんは、トウモロコシや米ぬかなどに、工場で購入した、パンの切れ端や、チーズを混ぜて、独自の配合飼料を使っています。

パンの原料となる麦類には、豚の脂肪の質を良くする効果があると言われています。
チーズを与えることでイベリコ豚が食べるどんぐりと同様に不飽和脂肪酸が増加し、脂肪の風味を良くしていると言われますが、詳しいことは、まだ分かっていません。

そして何より、食べものを無駄にしないことが
中嶋さんのこだわりなのです。