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2015年10月31日放送 「明石鯛」

今回取り上げる食材は、今が旬の明石鯛。
おいしさの秘密は骨のコブにあった。
鯛とコブのおいしさにどんな関係があるのか、遼河はるひさんと、片岡護シェフがその秘密を探る旅に出る。
まず二人がはじめにやってきたのは、明石海峡大橋のすぐそば。兵庫県の明石港。
明石港のセリは昼市といって漁に出た船が戻るのを待って昼の11時半に始まる。
活きのいい明石鯛を店に運ぶ鮮魚店の主人に同行すると、魚をすぐに店先に並べるにもかかわらず、明石鯛だけはいったん水槽へ。これが“活越し(いけこし)”と呼ばれる作業で、明石鯛のおいしさに大きく関わってくるという。一体この活越しが、おいしさにどう関係しているのか…!?
その後、2人は神戸にある、寿司割烹へ。瀬戸内でとれた天然の魚しか使わないというこだわりの店で、片岡シェフも一目置く、寿司の匠がいるという。
寿司の匠は、明石鯛を使った4種類の握りを披露!
白身の上品なおいしさを幾重にも引き出す、匠の技とは!?
また、明石鯛の骨にできたコブにも注目。このコブこそ、明石鯛のおいしさの秘密だという。はたして、旬を迎えた明石鯛にコブができる理由とは!?
そして、明石鯛に惚れこんだ片岡シェフが、明石鯛を使ってイタリアン風の寿司に挑戦!寿司職人の舌をもうならせた、驚きのイタリアン寿司とは…!?
- 今回のシェフ・レポーター
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遼河はるひ
片岡護(アルポルト)
- 地元の匠
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植月強さん
- 地元の店
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「植月」
兵庫県神戸市兵庫区荒田町3-41-16
TEL:078-511-5566
- 今回登場した料理
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植月強さん
「鯛4種握り」植月強さん
「鯛の骨(こつ)蒸し」片岡護シェフ
「明石鯛のバルサミコイタリアン寿司」片岡護シェフ
「明石鯛の海藻蒸し 明石海苔と生ウニのソース」
『明石鯛』
- 明石鯛がおいしい理由 『活越し(いけこし)』
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明石鯛は、海峡の激流に逆らって泳ぐので、筋肉がしまり、歯ごたえが良く、うま味も豊富。
ただし、漁の直後は暴れてエネルギーを使うので味が落ちると言われ、一晩水槽に入れて落ち着かせる。
これが、活越し(いけこし)。鯛が落ち着くと、元通りおいしくなるそう。また、活越しの間に老廃物が出るので、臭みも消えると考えられている。 - おいしさを引き出す匠の技 『炙り』
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魚の皮を炙ることで生まれる香りが食欲を刺激する。
そして、おいしさを引き立てるのが焦げた部分の絶妙な苦み。さらに熱を加えた部分の皮目のタンパク質が熱変性して硬くなり、歯応えのある食感に変わる。また、炙ることで魚の皮下脂肪が融け出し、コクを生み出す。