国別対抗戦とは?
■国の威信をかけた 「団体戦」
100年以上に渡り「個人」の世界一を争ってきたフィギュアスケートにおいて最も強い「国」、世界最強国を決めるために始まった団体戦が、国際スケート連盟(ISU)主催の公式戦、「世界フィギュアスケート国別対抗戦」です。
出場できるのは2012/2013シーズンのグランプリシリーズ、グランプリファイナル、世界選手権など各国選手獲得ポイントを基準にしたランキング上位6ヶ国のみ。
各国女子2名、男子2名、ペア1組、アイスダンス1組、計4種目8名が出場。各種目の獲得合計ポイントでメダルを争う。1人の力ではなく、各国の「総合力」が求められる、まさに「フィギュア最強国決定戦」なのです。
■ソチ五輪 正式種目 「団体戦」
2014年2月に行われるソチ五輪では、フィギュア「団体戦」が正式種目として導入されます。その10カ月前に行われる「団体戦」が、今年の国別対抗戦です。
世界の注目がさらに高まる中、五輪を見据えた真剣勝負が第1回、第2回大会に引き続いて今年も東京・代々木を舞台に繰り広げられます!
■シーズン最終戦に注目が集まる
グランプリシリーズ、グランプリファイナル、世界選手権を経て、シーズン最後に行われるのが国別対抗戦。シーズンを締めくくる最終戦ということもあり、過去2大会では各選手一番の“完成形”ともいえる演技が歴史に刻まれてきました。
2009年に行われた第1回大会では、浅田真央が大技トリプルアクセルに3度挑戦し、自己最高得点をマーク!2012年の第2回大会では、橋大輔がショート世界歴代最高得点!フリーも会心の演技で日本を初の優勝に導きました。
今年は一体どんな名演技が見られるか注目が集まります!
過去大会のハイライト
■第1回大会(2009年)
フィギュアスケートの「団体戦」として初めて開催された「世界フィギュアスケート国別対抗戦2009」。
女子では浅田真央がこの時初めて大技トリプルアクセルに3度挑戦。フリーでは、演技終了後に笑顔があふれガッツポーズが飛び出す会心の演技を見せ、世界大会では自身初となる200点越え。まさに、歴史に残るプログラム“仮面舞踏会”となりました。
浅田の活躍もありチームとしては3位に食い込んだ日本。
優勝を果たしたのは、世界選手権金メダル(2009年)、エバン・ライサチェックを擁し、総合力で他国を上回ったアメリカ。国別対抗戦、記念すべき初代王者に輝きました。
優勝 | : | アメリカ | (60点) |
2位 | : | カナダ | (54点) |
3位 | : | 日 本 | (50点) |
4位 | : | フランス | (37点) |
5位 | : | ロシア | (35点) |
6位 | : | 中 国 | (34点) |
【女 子】 | : | 浅田真央、安藤美姫 |
【男 子】 | : | 織田信成、小塚崇彦 |
【ペ ア】 | : | 橋成美&マービン・トラン |
【アイスダンス】 | : | キャシー・リード&クリス・リード |
■第2回大会(2012年)
第2回大会となる「世界フィギュアスケート国別対抗戦2012」では国別対抗戦、初出場となる橋大輔が日本チームのキャプテンを務めました。
女子では鈴木明子がショートで自己ベストをたたき出し、男子ではキャプテン・橋大輔がショートで世界歴代最高得点(当時)、フリーでも会心の演技を見せ、満員の観衆を魅了。両ベテランが日本チームを引っ張り、更には世界選手権銅メダリストの橋成美&マービン・トラン組がペアで3位に食い込むなど、総合的に好成績をマークした日本が初優勝を成し遂げました。
優勝 | : | 日 本 | (55点) |
2位 | : | アメリカ | (53点) |
3位 | : | カナダ | (42点) |
4位 | : | フランス | (42点) |
5位 | : | ロシア | (39点) |
6位 | : | イタリア | (39点) |
【女 子】 | : | 鈴木明子、村上佳菜子 |
【男 子】 | : | 橋大輔、小塚崇彦 |
【ペ ア】 | : | 橋成美&マービン・トラン |
【アイスダンス】 | : | キャシー・リード&クリス・リード |