バックナンバー

2017年7月22日放送吉井源太 殿様と相撲

清流・仁淀川が流れる高知県吾川郡いの町は、土佐和紙の主産地として知られています。
質の高さと豊富な種類で、国内外を問わず高い評価を受けてきた土佐和紙。
幕末期にその生産性を高め、品質向上に最も貢献したのが、吉井源太でした。
そんな吉井には、藩主山内容堂との幼き頃のエピソードが残されています。
御用紙漉きの息子として藩邸に出入りしていた吉井。ある日、容堂と相撲をとることになりますが、投げ飛ばし泣かせてしまったというのです。
時を経て、御用紙漉きを務めるようになった吉井は、紙漉きに使用する簀桁の大型化に成功。藩主山内容堂のもとへその報告に上がります。その際持参した吉井の絵に、容堂は一文を添えました。吉井へのエールともとれるこの一文。幼き頃からの友情を、表したものなのかもしれません。
訪れた場所
いの町紙の博物館
近代和紙産業の礎を築いた吉井源太の功績をはじめ、優れた品質を誇る土佐和紙の歴史を分かりやすく展示しています。紙漉き体験やミュージアムショップなどもあり、時間をかけて楽しめる博物館です。
所在地 高知県吾川郡いの町幸町110-1
電話番号 088-893-0886
営業時間 9:00~17:00
休館日 月曜(祝日の場合は翌日)
12月27日~1月4日
入館料 大人500円、小中高生100円