前回のテーマ 朝生logo

「今、国民投票を考える」
  「住専」「消費税」など、国政における「国民の不在」がいわれる中、この19日に国 会が幕を迎えました。
私たちが当然の価値観として受け入れている「民主主義」。いま、日本の議会制民主主義の危機が叫ばれています。
果たして「民主主義」とは?そもそも「民主主義」において、もっとも尊重される「民意」とは?国民の政治不信もピークに達している今日、「国民投票」を通じて「日本の民主主義」について考えてみたいと思います。
番組の司会は、インターネットキャスターの蜷川真夫さんに引き続き今月もお願いいたします。
 


国民投票を考える手がかり

民意を100パーセント反映させる方法はあるのか
蜷川 真夫      
  民意を政治に反映する。これが民主主義の基本です。では、どうやって民意を反映するか。これが実は難問です。そもそも、民意の実体なるものがわかりません。にもかかわらず、政党は「我々こそ民意を代表している」といいます。民衆のほうは、民意は分からなくても、自分の気持ちは分かります。政党のいう民意と、民衆の気持ちの間のずれが大きくなると政党不信が広がる。そういう図式です。

現在の日本がその状態ではないでしょうか。民意が反映しにくいなどといって、選挙制度が変わりました。しかし、選挙は行われません。党派の離合集散が繰り返されるばかりです。議員や政党に任せておけない。市民が直接政治的な決定に関わったほうがいい。そういう気持ちが、国民投票を求める声にあります。各地の住民投票、あるいは情報公開を求める市民運動もそういう気持ちを代弁しています。

しかし、国民投票は民意を100パーセント反映するかというと、そう単純ではありません。やり方によっては、権力者の道具になる場合もあります。いや、民意を政治に反映させること自体を問題ありという議論もあります。民衆にこびるのはどうか、いまの政治家にはリーダーシップが足りないなどという意見も少なくありません。

いま、国民投票について論じることで、日本の政治そのもの、民主主義のあり方など、きわめて根元的な議論が期待できると思います。
 



6月のパネリスト
顔ぶれと横顔紹介
朝までnamadas
国民投票に関する資料

井出耕也の朝生ライブ中継ルポ!
スタジオで4時間の激論を生でルポ!



表紙

All documents, images and photographs included in this site are owned by TV-Asahi.
For any porpose, using them by others are strictly prohibited.

Copyright(C) 1995-1996 Asahi National Broadcasting.