Vol.44「北島康介選手インタビュー」
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27 AM13:50 Reported By 宮嶋泰子
銅メダル獲得!

「メダルをとる」と公言しながら、それを実行することの難しさは、長いスポーツ取材で痛いほどわかってきたことです。
しかし、北島選手はそれをやってのけました。
男子200m平泳ぎ、銅メダルを獲得した北島選手のレース後のインタビューをお伝えしましょう。

北島康介 :

ずっとこの世界選手権でメダルをとることを目標にしてきて、取れたので大変うれしいです。
コンタクトをはずして泳いだので、結果を見るのが大変だった。コンタクトなしだと0.3の視力しかありません。
掲示板は、目を細めてようやく見えた。
3という数字を見て本当にうれしかった。

 
意気揚揚と引き上げてくる北島選手
 
レース直後のインタビュー

昨日からコンタクトをはずして、いい感じだったので、これで行ってみた。
昨日の準決勝からいい感じだったが、正直疲れのことが心配だった。

とにかくずっとメダルをとると公言してきたので、それが実行できてうれしい。
欲を言えば、もっといい色のメダルが欲しかった。

最初の50mはリラックスして泳いだ。最後の50mの勝負になるのはわかっていた。
100mではラスト50mで失速してしまったので、最後は両サイドに負けないように泳いだ。
いい泳ぎができたんじゃないかなと思う。

平井コーチ :

平井コーチ

100mは4位に終わってしまったのだが、後で考えてみると、欲をかきすぎていたように思う。

200mは150のターンをすぎたあたりで一線に選手が並ぶであろうと予想し、ラスト50、ラスト15mが勝負だと北島には言った。

メダルをとるといってきたので、欲を言えば、違った色のメダルが欲しかった。でもメダルはメダルですから。

この世界水泳のスケジュールが発表された段階から、100mの決勝の翌朝に200mの予選があることはわかっていたので、練習から、晩にきつい練習をして、翌朝またきつい練習をするようにしてきた。その点では心配はしていなかった。

中学3年生のときに、一緒に五輪を目指そうといってから、200を中心に強化してきた。
それは100の後半は200が強くなければ泳ぎきれないと思っていたから。

意気揚揚と引き上げてくる北島選手

ちなみに、初めて出した日本記録は200mの短水路の記録だった。
ところが、シドニー五輪を目指すにあたって、100mに重点を移した練習に変えてしまって4位という結果に終わった。

その反省から昨年の10月、再び中学3年生のときの原点に戻って200mを強化してきた。

ですから、一般には200mが苦手と思われているようだが、それは違う。

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