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Vol.43「ユミメモ8 身体が震えた日」
7/27
AM13:11
Reported
By 徳永有美 |
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勝利したイアンソープ
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200M自由形。決勝。
イアン・ソープとピーター・ファンデンホーヘンバンド、因縁の対決。
シドニー五輪で活躍したイアンソープが唯一200M自由形で負けてしまった相手が
ピーター・ファンデンホーヘンバンド。
その後の大会でイアン・ソープはすぐに200Mのピーターの記録を塗り替えています。
しかし、大きな大会での直接対決は五輪以来。
これだけ注目されているイアン・ソープが勝てずにいる男、ピーターとの対決。
お互い相当気合が入っていたと思います。
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レース後のイアンソープ
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それぞれの試合前の様子。
ソープは、彼らしくきっちり1500M泳ぎ、コーチがストップウォッチを持ってダッシュを4〜5本。
ちょっとだけ神経質な様子できちんとup。
一方のピーターは。いつものようにぎりぎりにサブプールに来て、ゆっくりゆっくりと20分間up。
その間、体をぐるぐる回転させたり、腕を回したりと、笑顔は無いにしてもRelaxした様子。
はっきり言って二人の様子は対照的でした。
時折笑うフォーヘンバンドと繊細な感じのする横顔のソープ。
一体、どちらが勝つのだろう。このレースこそ、何が起こるか分からない。
実際にレースはすさまじいものでした。
レベルの高い二人が一歩もゆずることなく肩を並べて突き進む。
強烈なオーラを発しながら二人は150Mまでピタリと横に並びます。
観客席まで重低音たっぷりの迫力ある応援になっていました。
「あぁ、これが世界の頂点に輝くレースなんだ」と思いました。
質の高い、これぞ本物のレース。観客の全てが魅了される。
実は、このレースを見ながら、私は初めて自分の体が震えるのを感じました。
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感動した徳永有美アナ!
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「この瞬間がずっと続けばいい。なんて素晴らしい瞬間を私は見ることができているのだろう」
本当にそう思いました。
最高のレースでした。ラストでソープがスパートをかけ、その時の超人ぶりは皆さんにも充分伝わったと思います。
お互いを認め、尊敬しあう中で最高のレースを見せてくれたイアン・ソープとピーター・ファンデンホーヘンバンド。
今夜、また、100M自由形決勝で二人は激突です!! |