Vol.35「ソープ!ソープ!!ソープ!!!」
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25 AM15:21 Reported By 宮嶋泰子

またもや、ソープDAY!
24日の競泳、夜の部では、世界水泳福岡での初のピーター・ファンデンホーヘンバンドとイアン・ソープとの直接対決がありました。と言っても、200mフリースタイルの準決勝。二人が偶然同じ組で泳ぐことになったのです。

ソープと競り合ったハケット
 

しかし、ソープにとっては、このレースの直後に800m決勝が控えているだけに、勝負は二の次。
次のレースまでは15分しかありません。
200mはウオームアップ代わり。ファンデンホーヘンバンドに準決勝での勝ちを譲り、次のレースに備えます。

800m決勝!
オーストラリアのNO.2選手、5コースのグラント・ハケットが最初から飛ばします。
4コースのソープが頭半分遅れる形でハケットを追います。
200、300・・・・600なんと、ハケットの途中のラップは、ずっとソープが作った世界記録のラップを上回っています。
700の鐘の音と同時に、ソープがスパート!
750mのラップを100分の1秒差で奪ってそのままゴール!

最高の笑顔!ソープ
 

これまでの記録を2秒43上回る7分39秒16の世界新記録!!
2位でゴールをしたハケットもこれまでの世界記録を上回っていたのです。

ペースメーカーとして利用されてしまった形になったハケットは、悔しがりながらも次のようにコメント。

「チームメイトとしてソープが優勝したのはうれしいよ。彼がワールドレコードをだして、それを最後まで引っ張れたのは自分自身の大きな自信になったね。」

ソープを生んだ国は、ソープと競い合う選手までが存在するとてつもない水泳王国。

フリー800Mメダリスト
 

シドニー五輪の水泳会場となったアクアティックセンターの前に、過去のオーストラリア水泳界の五輪メダリストや世界記録保持者の名前が刻まれたモニュメントがたくさんあったのを思い出しました。
マレー・ローズ、ドーン・フレイザー、コンラッド、シェーン・グールド・・・・・・
こうした水泳の歴史の最先端にいるのが、イアン・ソープなのです。

さあ、男子200mではピーター・ファンデンホーヘンバンドとの対決が待っています。
今大会一のハイライト。
ソープの4冠なるか、それをファウンデンホーヘンバンドが阻止するのか、興味は尽きません。
 

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