山野井選手、プールサイドでこの笑顔!
 
Vol.32「山野井選手がやりました!」
7/
24 AM11:34 Reported By 宮嶋泰子

勝負は本当にわからないと教えてくれた競泳二日目。

山野井選手やりました。
男子50m自由形決勝。
日本人が世界に太刀打ちできない種目と言われてきた自由形で、
それも短距離の50mで見事銅メダル!

自由形で表彰台に乗ったのは実に41年ぶり、1960年のローマ五輪の山中毅選手以来なんですよ!!
もう驚き!びっくりの一言です。

この自由形の短距離の選手は身長2m近い大男ばかり。その中で身長175センチの山野井選手は目立ちます。

いいスタートを切った山野井選手、そのままの勢いをゴールまで保って・・・・電光掲示板で順位を確認すると・・・なんと3位!

「ゴールした瞬間自分のタイムが良くわからなかった。日本人でもやればできることを示したかった。」

「決勝に残ったことで少し舞い上がっていたが、コーチと話したことで落ち着くことができた。」

「ストロークを意識してテンポを大切にした。予選準決勝のレースを通してペースをつかんできた。
25mまでの速いペースを50mまでキープできたのが勝因。」

解説の緒方茂生さんにうかがってみましょう。

「自由形で表彰台に立つなんて、山中毅さん以来じゃないですか。抜群の飛び出し、そして、今日は中間部がよかったですね。これは本当に価値のあるメダルですよ。」
緒方さんも興奮していました。

思わず万歳をしてしまった田畑アナ
山野井智広選手、見事三位!
 
女子200mバタフライ決勝

女子200mバタフライ決勝に出場した中西悠子選手、
浪速の気合娘の愛称どおり、ガッツのある選手。
今回メダル獲得かと期待されたんですが、本当に惜しい4位。
電光掲示板を見る表情がその悔しさを物語っていました。

「とても悔しい、後半の展開は良かったが、前半遅かった。隣の選手、4コースのメールホルンの腰のあたりについていこうと思ったんだけれど・・・・・
今大会でベストタイムを次々に出せたのは良かった。今後はパンパシフィックに向けて調整したい。」

男子100M平泳ぎ準決勝

またまた北島康介選手が1分00秒61日本新記録をマーク!

「まだまだ出しますよ!前半はストロークを少なめにしたので後半の伸びにつながった。午前中に比べると体も動いていた。でもあくまでも本番は決勝。」
準決勝のBグループでスロドノフが59秒94の世界新記録をマークしたのですが、それを見て
「目標はあのタイムです。」と語った北島選手。こりゃただものではないぞ。

さて、そのスロドノフのコメントです。
「決勝ではエド・モーゼスともう一度競うのでどうなるかわからない。ウラジオストックで十分調整してきたので、良い泳ぎができた。日本の水はとても心地よい。」

女子800M自由形決勝

スタイル抜群、8頭身スイマーの山田沙知子選手。ピープル明石で田村栄子コーチの指導を受けてきて、今回期待されていたのですが・・・・
8位に終わってしまいました。

「自分らしい泳ぎがぜんぜんできなかった。オリンピックより悪い結果になってしまって・・・」
「いつも以上に緊張してしまってレース中に涙が出そうになった。」と声を詰まらせていました。
レース前控え室にいる段階から、泣きそうな表情を見せ、ちょっと変だなとは思っていたのですが、自分自身でプレッシャーをかけすぎてしまったのでしょうか。
「1500mまでは間があるので、気持ちを入れ替えて、今度は笑ってあがれるようにしたいです。」

男子200Mバタフライ準決勝

千葉すず選手とともにマカリスターコーチの指導を受けてきた山本貴司選手。

「明日の決勝は150mから200mをしっかりあげられるかが勝負。積極的な展開で自分より速い選手たちにプレッシャーをかけ、リズムを崩していきたい。
最後の50mでどれだけ根性を入れられるかだ。」

何でかわからない!と中村真衣選手
 

女子50M背泳ぎ決勝

番狂わせ!?
予想外の展開!

金メダルを期待されていた中村真衣選手ですが、一体どうしたというのでしょうか。
29秒30で決勝に進むことができませんでした。

「まあ、チャンスがあればもう一度泳ぎたかった。考えれば考えるほど後悔するので、気持ちを切り替えて100mに臨みたい。
バサロを11回に減らした。15mを越すのが怖かった。深読みしていた。練習でも良いタイムが出ていたのでその点では心配はしていなかったのだが・・」

日本新記録をマークした、
400M女子リレーメンバー
 

女子4×100Mリレー決勝

予選に続いて日本記録を更新
予選は8位で通過した日本チームは決勝で7位にはいる大健闘!

永井奉子選手「みんなの声援のおかげでいい泳ぎができた。」
三田真希選手「これから何年も破られないような日本記録を作ろうとみんなで話していた。日本新記録を更新して、順位を上げられて良かった。」
源純夏選手「オーダーを変更して第3泳者になって戸惑ったが、積極的な変更でいいモチベーションで泳げた。」
山野井絵里選手「リレー前に兄のレースがあって、(銅メダル獲得)いい刺激になった。

以上、日本選手の悲喜交々でした。
この模様は夜7時からテレビ朝日系列で、BS朝日では夜10時から放送されました。
解説は高橋繁浩さん、実況森下桂吉アナ、田畑祐一アナでお送りいたしました。
 

世界水泳の放送スケジュールはこちら
http://www.tv-asahi.co.jp/w-swim/ANB/schedule/schedule_all.html