Vol.20「”ユミメモ.3”シンクロチーム決勝」
7/21 PM19:13 ReportedBy徳永有美

「他の国は見ていません。無我夢中でやってきたから・・・
自分たちのペースで、自分たちの演技をしていきたい」
そんな友松コーチの声で始まったシンクロ・チーム決勝の日本チーム。

予選では10点も出て非常に好調!・・・だったんですが、選手たちはいたって冷静。
「まだまだ完成度を高めていきたい。この高得点を本物にしたい」こう話してくれました。

決勝は、本当に「若き力あふれる戦士たち!」の演技でした。もう迫力満点!
「侍」というテーマ通り、美しき侍たちはすさまじく迫力ある顔で踊っていました。
そして、場面も一転、戦いのシーンが終わり静かな音楽に変わると、あの大きなマリンメッセが静寂に包まれました。
しーんとした雰囲気の中、選手たちが発する水の音だけが響きます。繊細な柔らかい音。
大熊アナウンサーの実況も選手に届くのではないかと思うほどでした。

演技が終わってからの選手たちの表情は、私には複雑に見えました。
笑顔ではあったけど、何か意味のある涙をこらえているように見えた・・・。
その涙が一体どういう意味の涙なのか。

「今の自分の力は出し切れたと思う。」
巽選手と米田選手はこう言いました。
この言葉に集約されている気がしました。
今、この瞬間を切り取れば、本当に力は出し切れたかもしれない。
しかし、これからの私たちを見ていてくれ。私たちの演技にはまだまだ未知の部分があるんだ。
可能性がもっともっとあるんだ・・・

昨日のデュエットの二人がシンクロ人生の集大成の演技だったとするならば
今日のチームの演技は未来に力強く繋がる演技だった。私にはそう思えました。
こりゃぁアテネが楽しみだ・・・ 

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