Vol.6「凄いぞ！シンクロ日本チーム二位発進！」 7/17 PM14:57 ReportedBy宮嶋泰子

会場前から長蛇の列

世界水泳二日目、シンクロナイズドスイミングのチーム競技テクニカルルーティーンが12時から行われました。
チームは華やかな演技が多く人気が高いんですね。
開場する前からマリンメッセ前には400人ほどの人々が列を作って待っていました。

チームは12カ国が参加し、なんと日本はトップバッター。8人の選手たちが緊張の表情で入場口に待機しています。シドニー五輪の後、多くの選手が引退し、残ったのは二人だけ。ほかは世界大会に出場するのが初めての選手ばかり。
どこまでできるか試合前は不安視する声も聞こえていました。

もちろん選手たち自身もまだまだ同調性では不足していることを痛いほど知っています。
とにかく本番での勝負を「はじける若さとパワー」にかけていました。

本日の日本チームの演技

今日は入場から違っていました。
シドニーの空手を彷彿とさせる力強い歩き。なんだかいつもと迫力が違います。

演技が始まりました。
選手たちの意気込みが、見ている者の心にダイレクトに伝わってきます。よさこいソーラン節で8人の心がひとつになっていきます。

練習ではミスが多かったところも本番ではばっちり。
BS朝日で解説をしてくださった、ソウル五輪デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京さんによれば細かいところで同調性にかけていたところがいくつかあったとのことですが、我々素人の目ではロケットスプリットのばらつきが気になった程度。
とにかく乗ってしまった日本チーム！

普段の練習より格段の出来で演技終了。
プールから上がってくるときに緊張から解き放たれた開放感からか、やりきったという満足感からか、なんともいえぬ表情を見せていた8人でした。

さあ、気になる得点！

テクニカルメリットでは9．8から9．4までばらつきがあったものの
芸術点ではなんと9．9が三人の審判から出され、選手も、コーチもびっくり。　

日本チームの美しい脚

友松コーチも「随所にあっていないところもあったが、もてる力を最大限に良くやった。まさか9．9が芸術点で3人の審判から出されるとは想像もしていなかった。目標は9．8だったので上出来です」とのこと。

選手たちも「精一杯やりました！」とほんとに良い表情をしていました。

そして10番目、シドニー五輪の金メダルチーム、ロシアが登場します。
平均年齢18歳。去年までのナショナルＢチームです。

単調な曲ですが、それをうまく使って、
とにかく最初から最後まで合わせまくる演技。
凄みがありました。

平均年齢18歳のロシアチーム

6月のヨーロッパ選手権ではふらふらしていた部分もあったのですが、ロシアも見違えるように仕上げてきました。
実は演技後のインタビューで明らかにしてくれたのですが、途中チーム内で分裂が起こり、険悪なムードになったこともあったそうです。
また、日本に着てから、デュエットにも出場している、チームの核になるエルマコワが発熱し、ホテルで2日ほど休養を取っていてまったくチーム練習ができていなかったのです。そうした不安要素をエネルギーに変えてのパーフェクト演技。

得点は・・・

ロシアチームの美しい脚

試合後のインタビューではもうお祭り騒ぎ。元気なロシア娘たちが、早く私にしゃべらせて！とばかり、あっちからもこっちからも声が聞こえてくる騒々しさ。

コーチが握りこぶしで「この調子で最後まで行くわ！」とパワフルにまくし立てれば、「観光にきたわけじゃないのよ。シドニーのとき以上のロシアを見せるわ！」と選手たちも気勢を上げていました。

さあ、ここで審判構成をご紹介しておきましょう。

ＴＭ　1ロシア、2イタリア、3フランス、4米国、5ブラジル
ＡＩ　　1オーストリア　2日本、3カナダ、4、スペイン、5スイス

そしてチームのテクニカルルーティーンの結果は・・・

大熊アナウンサーと田中ウルヴェ京さん

この模様はＢＳ朝日で生中継されました。
本日の解説はソウル五輪デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京さん。
実況は大熊英司アナウンサーでした。
なお、今日の段階で日本が2位につけているチームは、明日フリールーティーン予選を行います。

さあ、今日の夕方18時からはソロのフリールーティーンが行われます。