本音トーク２「研修裏話」

5月21日から、約100日間の新人研修。発声・発音練習から始まって、階段みたいにどんどん課題が高くなっていくのだけど、上りきれていないのに次の階段がすぐに来る。
それについていくのが必死だった。

私はリポートが苦手で苦手で…外に行くと絶対リポートの授業だから、行きたくないのね。
雨が降って内心「ヤッター！」って喜んでたら、その時間の先生に「じゃあ雨の風景でもリポートするか」って言われたことがあった。（笑）

アークヒルズの滝は、
何回情景描写のリポートしたことか…（笑）。

何度もやってると、だんだん苦しくなってくる。あーもう言うことがない！って（笑）。
私はフリートークが苦手だった。自分から遠いテーマだったり、突然テーマを出されて、
「あっ。どうしよう？」って思うと妙に考えすぎて、すごくつまらない話になってしまって。
気持ちもこもってないし無難にまとめようとする…。
苦手なの分ってるから、ニュースの中からテーマの予想立てたりして心積もりしたなあ。

朝絶対に新聞読んで、考えて来たよね。

でも机に新聞が出てると、新聞のこと聞かれそうだから、
「ほら先生来る前に、早くしまって！」
なんて言い合ったりしたよね。（笑）

河野明子

安西陽太

（爆笑）あったあったー！

ミーハーかもしれないけど、「テレビでニュース読んでる人だ」って思ってた先輩が、目の前で自分に教えてくれるのはうれしかった。

わかる！アナウンス部に帰ってくると、テレビで見た人がいっぱいいるから「オォ～ッ！」ってカンジ。（笑）緊張してるんだけど、なんだかうれしい。

研修中、大概は注意されたり直すところを指摘されるのだけど、たまにたま～に褒められるとすっごくうれしかった。

でも、ちょっと誉められた所を、違う先生に注意されたりするとすごく辛かった（笑）。
あれ？できてたと思ったのに、できてないんだ。あれっ？ってカンジ。

（笑）あの衝撃は大きかったよね。
辛い辛い辛い…たまにちょっとウレシイ！…でもまたもっと辛い…。
その繰り返しだったね。
私はもともと涙腺が弱くて、すぐに涙がでてしまうのだけど。
研修中、自分ができないのが悔しいのと、言いたいことが上手く伝えられないのが苦しくて泣いたことがある。
先生に「こんな甘いことで泣いていてどうするの？」って思われてるんだろうなぁ…って考えると自分自身情けなくてまた涙がでちゃう。

一日中できなくて、しかも指摘される所が全て違う…という時に、「俺ってアナウンサーになれないんじゃないか？」ってすごく悔しくて、落ち込んで、練習して…でも結果が出せなくて…あれは苦しかった。

私は、悔しい辛いというのでは泣かないのだけど、心をほどかれたというか温かい言葉をかけられると涙が出てくるのよね。変な例えだけど、北風の厳しさより太陽の暖かさに泣けてしまう…。

研修中に涙が出たのは、堀越部長に励まされた時。「大丈夫。あなたたちはちゃんとやっていけるから」って言われた時はすっごいグッときて…ウルウルってきた。
その励ましで「あぁもしかしたらやっていけるかもしれない」って思う自分がいて…。

かすかな希望の光が見えた？