河野明子
私達は安西君より一足先にテレビ画面に出ているのだけど…あーもうっ…もう…(と頭を抱える)。
村上祐子
『トップ!』という早朝番組の天気予報を、私が月・火。あきちゃんが水曜で担当してるんだけど…(と困った顔で遠くを見る)。
安西陽太
何だろうこの表情は?…え〜っと…現場で学ぶ事って多いですか?
河野明子
それはもちろんなんだけど、私はVTRを見直すとびっくりする。落ち込むことばっかりで。
さわやかに伝えたいのに、自分の雰囲気がどんよりしていて、硬いし重い。
何度も「今度こそ、次の週こそ!」って思うんだけどダメなんですよねぇ…。
でも村上のを見ると「あぁこういう所がいいな」って発見があるから勉強になる。
村上祐子
それは私もある。私から見ると「あきちゃんは、何でこんなに落ち着いてできるのだろう?」って思う。私の場合は、すぐに舞いあがっちゃうから。
河野明子
スポーツの取材に行くと、すごく楽しい。練習を見ながら「こんなことを聞いてみたい」とか「スポーツって素晴らしい!」と思うし。選手が一生懸命やっているのを見て、私も頑張らなきゃって思う。
安西陽太
それは、河野もスポーツをやっていたからだろうね。
河野明子
でも、その気持ちを天気の仕事にもつなげたいのね。なのになんで難しく考えすぎたり、重くなりすぎたり、悪循環が続いちゃうのか…が、今一番の悩み。安西君は仕事どう?
安西陽太
先輩について行って、実況の練習とかスポーツニュースを読む練習を現場でやらせてもらってる。まだまだできないことが多くて…。先輩が横で指導してくれるのだけど、原稿に盛り込まれた気持ちや内容をどうやってメリハリをつけて読んだらいいのか、頭だけが一杯になって、声で表現できない。
先輩からは「スポーツは見て楽しむものだから、もっと肩の力を抜いて読めるように」って言われるのだけど。
河野明子
(大きくうなずいて)そう。肩の力が抜けないんだよねぇ…。
安西陽太
(キッパリと)抜けない!
村上祐子
(首をひねって)抜こうと思うと力が入る…。
安西陽太
11月から、BSサッカーのオランダリーグを担当させてもらうのだけど、まずサッカーそのもの、オランダリーグそのものについての勉強から始めないといけないし、実況アナのアシスタント役になるサブアナの仕事の仕方はもちろん、参考になるような情報を入れるセンスも身につけていかないと…。日々、勉強させてもらってます。
村上祐子
私は、何回やってもカメラが怖くて…。研修で学んだことがカメラの前で全部どこかへ飛んじゃう。自分がパニック状態で、どこにいて何をしてるのかさえ分らなくなっちゃう。
しかもその動揺がありありと画面に出てしまって…。
河野明子
うんうん。わかるなぁその気持ち。
村上祐子
この間、新聞の悩み相談のコーナーに「ピアノの発表会であがってしまいます」というのがあって、食い入るように読んでしまったのね(笑)。
そうしたら「上手くやろうと思わないこと。自分で楽しむこと」って答えが書いてあって、そうだよねーそうしたいなぁ…と思った。頭では分ってるんだけどなぁ。
河野明子
1つ上の先輩を見ているとすごく落ち着いてるし、自分は1年後にあんなふうに成れるのかなぁって、心配になるなぁ…。
Vol.16 本音トーク2「研修裏話」 |