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8/22 Vol.12
ヒヨコ達の甲子園便り
〜Part2 安西編〜

   Reported by 川瀬眞由美

「甲子園便り」第2回は、安西陽太です。
ヒヨコ達が、応援席の熱い思いを中継する“サンサンリポート”
取材を続ける中で感じた、様々な思いを綴っています。

安西本番前精神統一?

〜安西陽太〜

一日の最後の試合が終わると、その日の試合観戦の熱気を刈り取るかのように、甲子園の芝生のにおいが芝刈り機の音と共に球場中に広まります。

高校野球も日数が残りわずかとなりました。
参加4150校と過去最高の参加数となった今大会。
49の代表校もだんだんと数が少なくなってきました。
サンサンリポートを続けていくうちに自分が一緒になって応援するチームも増えてきました。

私たちテレビ朝日の新人アナウンサーはおもに東日本の代表校を応援することが多く、その代表校が勝つごとに意気揚揚として、負けるたびに意気消沈しています。特に負けたときはどうにもやりきれない気持ちになり、今まで取材でお世話になった人たちに、最後に「お疲れ様でした。」という言葉をかけるのがとても辛く、寂しい気持ちになってしまいます。

安西勝利祈願

サンサンリポートは、野球部を取材するよりも、学校がどんな校風なのか、応援はどんな特徴があるのかを取材するのが主な役目です。
学校によってまったくのチームカラーが違い、野球以外でも一生懸命に努力している生徒が野球の応援に来ていることがあります。
私が担当した日本航空高校や習志野高校、そして塚原青雲高校は、「クラスメートが野球の試合をしているのを見たことがない」という生徒もいましたが、「甲子園に来て、初めて野球部の凄さがわかった」という声もありました。

彼らの正直な「野球部に勝ってほしい」という気持ちをわずかな時間のリポートでどのように表現するか、非常に悩む毎日です。
同じインタビューをするのでも、見せ方によってだいぶ違うようになります。アナウンサーは常にしゃべっているイメージがありますが、なるべくインタビューアーに徹して、相手にしゃべってもらうことがこのリポートでは大事になります。
聞き手になり、選手たちにどういった言葉をかけて、応援にかける気持ちを表すか。
日々考えて一日4回の本番に備えます。

安西インタビュー中

毎日毎日違ったドラマが生まれる先が見えない高校野球。
選手達は負ければ次の日にでも帰るという厳しい結果が待ち受けています。
しかし、彼らが目指しているものはただ一つ、真紅の大旗。その優勝旗を手に入れるために激しい試合を繰り広げています。
私も彼らの熱い思いに同化して、高校野球の素晴らしさをアルプススタンドから伝える仕事につけたことを誇りに思い、私の残りの甲子園ドラマも完結させます!


 

 
 
    
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