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山崎正

それで夜になると必ず飲みに行く。

川北桃子

どこへ行くんですか?

山崎正

恵比寿の焼き鳥とかね

吉澤一彦

あ〜っ、行きましたね!

山崎正

それで飲みに行くとなったらついていかないと怒られる。「なんだよお前、なにもやることないだろう」って(笑)家に帰ろうと思っても帰れない。今日はこの先輩、次の日はあの先輩、毎日先輩が違って、それで付き合わなきゃいけない。

小木逸平

一日中会社の先輩と一緒にいるわけですか?

山崎正

そうそうそう

吉澤一彦

当たり前だよ、僕らが入った時だってそういう時代だったんだから

川北桃子

と聞きますよね〜

吉澤一彦

僕らの時は3日間は同じ先輩、あとは1日ずつ違う先輩っていう感じだったけどね。それで、夜の6時、7時までアナウンス部で仕事して、その後「じゃあ行くか」って焼き鳥屋さんへ行って、焼き鳥30本とか40本とか食べちゃうわけ。

川北桃子

30本!?

吉澤一彦

そういう注文の仕方でしたよね?

山崎正

30本じゃないよ、100本だよ、100本単位で頼んでた。4、5人で行って、「あ〜、皮50本に、もも50本、それにレバー30本」とかそういう頼み方だ。

小木逸平

どうしてそんなおかしなことをするんですか?

山崎正

いや、どうしてといってもそれが普通なんだよ。

川北桃子

誰が食べるんですか?

吉澤一彦

それがみんなで食べちゃうんだよ。あと、メニューをバ〜ンと開いて「ここからここまで全部」とか、そんな頼み方ばっかりだよ。

小木逸平

どのくらいまで飲むんですか?12時とか?

吉澤一彦

いやいや、朝の3時とか、ひどいときは朝の5時とかまで

小木逸平

うぇ〜。

吉澤一彦

それにカラオケ。当時のカラオケっていうのは、スナックでピアノの弾き語り。あるいはちょっと洒落たところだったら、8(エイト)トラックっていうカセットの大きいのをガシッと入れて、オハコの曲を歌う。

山崎正

それで、ほとんどその先輩が一人で歌っちゃう(笑)そうすると他のお客さんが歌えないだろう。そのくせ他のお客さんが歌うとその先輩はすごい顔をするの。それでその先輩に首をこうやって呼ばれるんだよ、なんだろうと思って行くと「あいつのボリュームを小さくしてこい」って

吉澤一彦

他のお客さんが一生懸命歌ってるのに(笑)

川北桃子

それで、まさか?

山崎正

そう、やるしかないんだよ。そのお客さんに「どうした?機械が壊れたか?」って言われて、「いやいや」って(笑)

吉澤一彦

そういうのも例えばオンエア上、何かあったときにそれをうまくフォローしなきゃいけないって、そういうテクニックを覚えるわけ。解説の方々があんまり長くしゃべりすぎると、そこをあんまりとげとげしくなくやめさせるというね。

小木逸平

いや、それは確かにそうですけれど・・・もう少し、その・・・他の方法でなんとかならないんですか・・・普段から人間関係は鍛えられるのはわかりますが。

吉澤一彦

まあ、当時のキーワードは「理不尽」だよね

山崎正

そうだなあ。だって僕は麻雀出来ないのに、先輩が夜に麻雀してるのを見ていないといけないんだよ。見てないと怒られるの。帰れない。だからほとんどみんなと一緒に朝の3時、4時。

吉澤一彦

それで、朝になって明るくなると、「じゃあ会社行くか」って(笑)。

川北桃子

デートなんてできないですよね

山崎正

できなできない。僕の青春時代はね、40歳くらいまでなかった(笑)。29歳で入社したからそれまでは青春だったけど、それから40歳までの10年以上青春は無かった(笑)。

本当にとんでもないことになってきましたね。でもこれは20年以上前のお話です。

    
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