<雰囲気>

藤井暁
僕は子供の頃から相撲が好きだったんだけど、テレビで見てるだけじゃわからない、あの筋肉とか、身体のつくりとか、引退しちゃったけど若乃花のお尻の筋肉とかには、もううっとりしちゃう。

吉元潤子
太ももとふくらはぎも、すごいですよね。


<3月27日「若乃花特番」より>

藤井暁
ああいうところに素朴に感心して、また、行司さんの動きだったり、取組が進むごとに違う呼び出しさんが出てきたり。行司さんや呼び出しさんにも格がある、その辺もわかればわかるほど楽しいよね。

吉元潤子
今の若い人達にしてみれば、何で興味が持てないかって言うと、「好き」ってゆう要素が少ないんでしょうね。伝統じゃなく、古臭いイメ−ジで。

藤井暁
力士は、横綱から序の口まで、いっぱいいるけど、一人一人と話してみるとみんな今の若者なのにね。でもなぜか今の若者達にあまり支持されない。一度わかると、もうドンドン知りたくなるし、見たくなるのに…

吉元潤子
今って、比較的イス席は手に入りやすかったりしますよね。まず一度あの雰囲気を味わってほしいな−。

藤井暁
ところで、吉元は今一番、相撲のどんな部分に惹かれる?

吉元潤子
私は活躍した力士や注目の力士に、場所前必ず会いに行くんですけど、そこで実際に話をして、その人の生き方とか人となりとかに触れることが出来るんです。たとえば若乃花関、あの人の、横綱というよりは若乃花という一人の人間として取り組んでいる姿みたいな、そんなところを見られた時に、すごく幸せと言うか…

藤井暁
今までの横綱像というと、まず勝たなければいけない。だから万全の相撲を取れなかったら、休まなければいけないという考え方があった。相撲の世界では、ある種「神」のような存在?でも若乃花は違った。

吉元潤子
なんかそれで、すごく親近感というか親しみが湧いたというか。横綱像という確固たるものと戦いながら、若乃花は一人の人として戦っている姿とか、本当に素敵だな−と思って。やっぱり横綱は勝たなければいけないとは思いますが…。藤井さんはどんなところが好きなんですか?

藤井暁
相撲の緊張感。単純な勝ち負けが前提にあるんだけど、それだけじゃない。土俵の上では何が起きるかわからない緊張感、おもしろさがあるのね。たとえ負けても、自分の相撲が取れればお客さんも喜ぶと思うし。相撲ファンならきっと負けても、「しょうがない」と言ってくれるだろうし。だから、もっともっと相撲内容がおもしろくなれば、絶対人気も盛り返してくるだろうし。でも関取衆の立場からすると「じゃあ、負け越してもいいの?
勝ち越さなければ駄目じゃない」ということになって、それも当然だと思うんです。ここらへんが難しいよね。
ところで、素顔のお相撲さん達って、今まで抱いていたイメ−ジとまったく違うでしょ?

吉元潤子
全然違いますね。私が実際にお会いする前までのイメ−ジは、優勝インタビュ−とか、取組が終わってからのインタビュ−とかで、本当に一言しか話さない。


<1月4日「ОH!相撲」より>

藤井暁
ウッス!ウッス!とか。(笑)

吉元潤子
そんな感じですよね。(笑)だからほとんどの方は、無口で多くを語らないのかと思ってたんです。

藤井暁
とっつきにくくて…

吉元潤子
何かを聞いてはいけないとか、恐いというイメ−ジだったんですけど、お会いしてみると、みなさん本当におしゃべりで…

藤井暁
ハハハハ(笑)ここは強調しておきましょう。関取衆はみんな?

吉元潤子
みなさんおしゃべりで、楽しい方ばかりですね。年令も近いということもあるんでしょうが、映画の話や食べ物の話とか、普通の友達と変わらないじゃないってゆうような…、
安室奈美恵ちゃんやSPEEDの曲が好きだったり。みなさんカラオケも上手なんですよね?

藤井暁
大至関の歌、聞いたことある?相撲甚句はもちろんうまいけど、ホイットニ−・ヒュ−ストンだろうが、セリ−ヌ・ディオンだろうが、ホセ・カレ−ラスだろうが、美空ひばりだろうが、何でも来い。

吉元潤子
歌えるんですか?

藤井暁
歌えるなんてもんじゃない、野口五郎さんのものまねやらせたら、、本人が歌ってるみたいだし…。新大関・武双山のお洒落なト−クも面白いよ。

吉元潤子
頭の回転が早いんでしょうね。

藤井暁
みんな基本的に明るいし、料理なんかもびっくりするほど上手いし。若い頃からチャンコを作らされているからね。

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