取材・文:中村裕一 今回のインタビューは前編・後編のお得な2本仕立てです。 インタビューのゲストは国吉伸洋アナと中山貴雄アナ、実況研修を終えたばかりの萩野志保子アナを迎え、「プロ野球討論」マンスリーインタビューを行いました。
中継が近づいててライオンズのリポーターをやるという時には、試合中はベンチ裏でうろうろしていることもある。比較的時間にゆとりがある場合は、バックネット裏の席に座ってスコアブックを広げて、ラジオ聴きながら試合を追って、気づいたことをメモに書くっていう感じかな。 いいコメントもね(笑)。特に第一声なんか「お、しゃれてんじゃん」っていうのがあればすぐ書き留めて、後で自分の実況の時にちょっと直して使ったり(笑)。 初めて球場に着いたら何から始めたらいいんですか? 選手のインタビューをやっているとこへ近寄って、何をしゃべってるか、どんなこと聞いてるか耳をそばだてる(笑)。僕もまずはそこから始めたよね。そういう経験するのもすぐだよな、萩野も。 そうだよな〜。 笑わないで下さいね(笑)。 選手の情報とかも担当記者に聞いた方が早いこともあるよね。リポーターをやっていた時は記者との呼吸というのも大事な要素だったし。 野球中継では試合の途中でリポーターが呼ばれて、選手の様子などを伝えてますよね。それは全部自分で判断してコメントしているですか? そう。選手の談話とかが回ってくる時もあるけど、放送席の話に味付けをしたり何かサジェストしたりするのがリポーターだから。放送席でピッチャーの話をしていたら、リポートではその選手の試合前のコメントや表情を知らせると会話がふくらむからね。 コメントが広報を通じたり紙に書かれて回ってくるんだけど、そのまま読んでも味気ないから自分で多少アレンジを加えることもあるよね。 試合中は選手に話を聞けないから、広報の人に「どんな感じですか?」と聞くことも重要。普段から顔を知ってもらっていたらその時に聞けるし。 中山さんは去年から実況も担当なさってますが、リポーターだけをやっていた頃とはやはり違いますか? 違いますね。実況する側が受けやすいリポート、受けにくいリポートがあるというのが分かったし、また実況者が苦しい時にリポーターに何かネタをふってほしいっていう気持ちになるのも分かった。リポーター専任の頃は放送席の話にどう割り込もうかと考えてましたけど、今はリポーターからも話のネタをふってもいいんだと、少しづつ理解できるようになってきたかな。
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