取材・文:中村裕一
編集:辻義就
ゲスト:国吉伸洋 中山貴雄 萩野志保子

今回のインタビューは前編・後編のお得な2本仕立てです。

インタビューのゲストは国吉伸洋アナと中山貴雄アナ、実況研修を終えたばかりの萩野志保子アナを迎え、「プロ野球討論」マンスリーインタビューを行いました。

<大先輩・宮嶋アナについて>

中山

私が実況を希望していることがみなさん意外だと思うかもしれないですけど、アナウンサーは技術職だと思った時に、では自分には何かあるのかと、ふと思ったんです。
すでに「女子アナ」という名称はアナウンサーとは違うものとも思いますし、みなさんが“実況”という他の人には出来ない技術を活かしている姿を見ていると…。

萩野

私、この4月で4年目になるんですが、宮嶋さんがアナウンス部の部屋で準備をしている姿を目にしていると、空虚感というか自分もコツコツ技術を固めてゆきたいという思いが強くなってきますね。

国吉

やっぱり宮嶋さんは周りから「あの人しかいない」と認められるくらい、俺らよりはるかに取材してるし、選手に食い込んでるし、知識もある。でもそこまでには相当な努力も時間もかかっていると思う。出来るなら萩野にもそこまでやってほしいし、若いファンを取り込めるアナウンサーを目指してほしい。それには個人の力はもちろん、周りのバックアップも必要だと思う。あとは「名勝負に名実況あり」という言葉があるけど、例えば西武・松坂の試合は必ず萩野がしゃべるとか、松坂の事は萩野に聞け、と言われるまでになるとか、そこまでなれば松坂が成長するのと同時に萩野もクローズアップされてくるだろうと思う。もちろん僕自身もそういうのを狙っているしね。

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