和歌山で起きた「ヒ素混入カレー事件」は実は私が第一報を伝えたのですが、発生した時は「夏祭りの最中に食中毒で何人も倒れた。」という報告が入ってきて、まさか正直言ってこんな騒動になろうとはその時は誰も思わなかった。
原因がヒ素によるものだと発表されたのは随分経ってからでしたからね。 こんな事態に広がるとは思ってもなかったですね。 岡田の場合、この事件はもちろん、連鎖反応的に起こった事件も含めると去年の7、8月は殆ど毎日関連記事を読んでいたんじゃないかな。 これだけじゃなく、新潟(このアジ化ナトリウムのポット混入事件は、2月11日犯人逮捕)や長野(缶ウーロン毒物混入事件)の事件も未解決ですよね。それも気になりますが、ヒ素というものは体に残ってしまい、ゆくゆくはガンの原因になることもありうるそうで…。今は大丈夫でも、この先30~40年後に発ガンする可能性もある。それはかなり気になりますよね。 僕はしばらくして浮かんだ“疑惑の夫婦”の存在を、8月25日に朝日新聞が報道したのをきっかけにして、2人の人間関係や保険金疑惑などの周辺取材をしました。直接は話していませんが、逮捕後に拘置理由開示の裁判で、和歌山地方裁判所の傍聴席で2人が話しているのを見ました。 “衝撃”って言ったらヘンですけど、それまでは“疑惑”ということでかならずモザイクがかかっていた容疑者の顔を初めてみた時、「こんな、何処にでもいるような人がそんなにひどいことをするのか」とショックを受けたのを覚えています。
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