今日は番組紹介で先日お話した与那国島出張の裏側の模様をご紹介します。
っていうか、どうしてアイツ与那国島へ!?と言う方はまずコチラをご覧ください。 |
こんな格好で最西端へ向かったわけです。ナゾでしょう? |
さてかくかくしかじかというわけで、
矢島は日本の最西端の与那国島に行ってきたのです。
あれからもう一ヶ月弱が経つわけですが、
そこで見た風景や空気の匂い、或いは風や波の音が今も私の脳裏に鮮烈に焼きついています。
これは忙しい日々の瞬間、瞬間に私のこころをスッと解き放つ記憶です。
この心を強く揺らがせた与那国フントウ記、ご覧くださいませ。
@ 海のアオサ
このところ仕事で南の島に行くことが続きましたが、
そのたびに驚くのは海の色の違い。
同じアオであっても、いつも違う色に出会います。
今回出会ったアオは、南の島ではありますが、
漢字で表現するなら「蒼」でしょうか。
マリンブルーではなかったように思います。
底抜けに明るい海の青さではなかった。
これは季節や天気などいろいろなことが原因なのでしょうけど、結構意外でした。浮世絵に出てきそうなアオだったんです。 |
写真でこのアオ、伝わるかなぁ。 |
でもきれいなことに変わりはありません。蒼が透き通っていました。
そしてその水平線の真っ直ぐさ。
視界の中に一本真っ直ぐ横に線が引かれたような感じです。
大きな地球が緊張して真一文字に口を結んだかのようでした。 |
同じ景色も切り取り方を変えてみるとまた面白い? |
A 与那国名物・やしがに
与那国の名物の一つにやしがにが挙げられます。
これはかにといってもヤドカリの仲間。
はさみが強い大きなザリガニといった感じです。
やしがにVS矢島 〜第1ラウンド〜 |
これがやしがに!ちょっと触ってみよう
はしをつかまれた!わおぉう
全然放してくれません。このぉ!放しておくれ〜(涙)
おぬし…なかなか手強いのぅ。と言いつつ腰が引けてます |
これは圧倒的にやしがにの勝利でした。歯が立たない…っていうか本当に怖い!こんな強いはさみに挟まれたら指なんてあっというまに…!!ひゃーーーー!
しかし、怯える矢島に強い見方が現れました。
地元の方によって強くて大きなやしがにも茹でられてしまいました。
やしがにVS矢島 〜第2ラウンド〜 |
硬い甲羅を割ります。さっきまでの姿を思うと申し訳ないなぁ
勢いよく引っ張ったらやっと取れました。ビックリ!
今度はカニ味噌の匂いについウットリ…♪申し訳なさは何処へ!?
美味しい!濃厚!文句なし! |
正々堂々とした闘いでは無かった気がする…ごめんよやしがに。
でも…食べるよ(><)
…しかもすごい美味しいぃぃぃぃぃ♪本当にごめん!美味しすぎる!
これも大事な仕事なのですよ。…ということで第2ラウンドは私の勝利でした。
でもこの濃厚なカニ味噌の味は皆さんにも味わってもらいたいです。
いつか与那国に行ったら、必ず思い出してください!やしがにですよ〜。
B 最後の夕日
与那国島は日本の一番西にある島。
…ということはここで見る夕日は日本で最後に見る夕日なのです。
つまり!夕日が海に沈んでジュゥウ〜といいそうなところが見られるわけです。
これを聞いて、スタッフ一同大興奮!!
日の入り時間を調べて、その30分以上前からカメラを構えてスタンバイです。
ここが最西端の場所。観光客も何人かいました。。 |
いつもここはすごい風が吹いていてこの時は風速20メートル程
それでも岡持ちは持っています。仕事ですから!
もうすぐ沈む夕日。太陽さん!今日も一日お疲れ様でした |
結局ジュゥウ〜と沈むその瞬間は曇ってしまい見ることが出来ませんでしたが、
その直前まで夕日の姿を見ることが出来ました。
空全体がうっすら赤くて、下の海は蒼く、その境界線の微妙な紫色は儚すぎて…
言葉に詰まるような感動でした。
景色を見て涙が出そうになったことはこれが初めてかもしれないです。
なんだかとてつもなく大きくて広い大地の端っこに立っているんだぁと感じました。都会では感じられないような、何か特別なとても強い手応えです。
そこでなぜかふと頭をよぎったのはケツメイシの「花鳥風月」という曲。
皆さんは聞いたことがあるでしょうか?
あの曲の無限にうわぁっと広がるような感じがピッタリな気がしたのです。
宿までのロケ車の中でずっと口ずさんで帰りました。
C 番外編
これはおまけです。 |
与那国といえばココ! |
これは他局で放送しているお医者さんのおうちです。
このセットは本当の家で、撮影以外の時もその場所に建っていました。
本当の家なんです!水も出るようでした。
スタッフ一同、他局とは言え感動してしまいました。 |
こちらも与那国名物のひとつ |
これは与那国馬。ポニーよりも小柄なかわいい馬です。
その昔、絶滅の危機もあった与那国馬。
今は地元の人たちの保護の成果あって、
多くの与那国馬が車道の側を歩き、草を食み、ゆったり平和に暮らしていました。時には車道を塞いで休んでいることも…。
でも地元の皆さんは怒ったりしません。馬を避けて通るだけ。
共存しているんだなぁ、すごい信頼関係だなぁと感動してしまいました。
駆け足でご紹介してきた与那国フントウ記。いかがでしたか?
アイツ仕事してんのか!?と怒られそうですが、これは仕事です(笑)
無事にミムラさんと要潤さんにお届けものが出来たのですから。
皆さんは「天使の梯子」を見ましたか?
実際に近くで見ていた与那国島のシーンは
本当に奇跡のような美しい、大事なシーンになっていました。 |
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太陽の奔放さ、海のアオ、地平線の曖昧なライン、みどりの匂いがする風、月の優しい満ち欠け、土の力強さ――。
今まで出会ったことがなかったようなスケールの大きさです。
こんなちっぽけな私の力では到底適わないような
圧倒的なものが目の前にありました。
以来、この情景がずっと私のことを支えてくれているんです!
与那国島から帰ってきた今も、
目の前のことにキリキリしてしまうときはまず深呼吸をして与那国島のことを思い出しています。
そうして、それらの力を存分に分けてもらったら、
つまずいてしまった今日を悔やみつつも、明日またがんばろう!と思えるのです。
ではまた更新します!! |