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身長
165cm
出身地
神奈川県川崎市
出身校
神奈川県立多摩高校→
中央大学文学部
入社年月日
2005年4月1日
星座
獅子座

10/17   新と旧が入り混じる場所

新と旧が入り混じる場所

台風の影響で一気に花びらが散ってしまいましたが、
金木犀、今年もいい香りでしたね。

ことしは銀木犀も見つけました。こちらは少し白っぽいんですね。
また来年までこの香りに出会えないのかと思うと、ホント残念です。

さて、ワタクシ…
先日どうしても行ってみたかった場所に
行ってきました。

わたしの大好物、新と旧が入り混じる場所。
今回は神田の万世橋です。

かつてここには万世橋駅という駅がありました。
この駅は中央線の神田から御茶ノ水の間にあったそうです。
時を経てそこは交通博物館になり、
そして、最近になって商業施設に変わったのです。

赤いレンガのアーチ型の架橋になっている万世橋駅は
今もとても魅力的な姿です。
遺構を遺しつつ、新たな姿に生まれ変わった姿を見るのが
楽しみでなりませんでした。

こんなふうにお店の横にはウッドデッキがあって
水辺の雰囲気も味わうことができます。

1912年完成当時の階段も残されていて、
その階段を上がっていくと
時間旅行をしている心持ちになりました。

階段の端っこを見てみたら
アールデコ調の装飾が施されていて
とても素敵な階段でした。

かつてこの階段を
何気ない毎日として過ぎ去っていった人々の
行き来するさまが想像出来て…
なんだかこういうところに
わくわく、ぞくぞくするんです。

階段を上がった先には…
まんせいばしの看板が。

そしてその横を、現在の電車が走り抜けていきます。

万世橋駅の目の前にあった交差点が
移動したことによって
すっかり裏通りとなってしまい、人が少なくなり、
万世橋駅は姿を消したということなのですが…
当時この界隈はとても文化的な場所だったそうです。

夜も素敵なのよって、隣の女性が話していたのを聞いて
また来てみようと思いました。

そうそう、この日はもう一つハイカラさんなものを体験したのでした。
浅草の神谷バーにて
電氣ブランをいただいたのです。

ブランとはブランデーですが、
電氣というのは当時の
「新しいものに使うはやりの言葉使い」だったようで
今で言うとお酒のびりびりっとした感じを
表すのにもぴったりだったみたいです。
確かにびりびりっとしましたよ!!

古きものをいつくしむのは
なにも
過去の栄光にすがるだけではありません。
あの時は良かった、だけでは終わりたくありません。
ただ、なんとなく、そこから得たいものがある。
わくわく、ぞくぞくする「あの時」の面影から
私たち現代の人間が、次の未来につないでいけるような
そんなものがある気がして…だから好きなんです。
昔を宝探しするような感覚は
これからもやめられそうにないです。

ではまた次回。

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